20AM025|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
ヒトの視細胞について誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
杆体と錐体の機能、種類、網膜内分布を比較します。錐体は中心窩に極めて高密度で周辺ほど減少するため、分布密度がほぼ一定という記述が誤りです。
解説
杆体は光感度が高く、十分に暗順応した暗所で明暗を捉える暗所視を担いますが、色の識別や高い空間分解能には向きません。錐体は杆体より感度が低い一方、明所視、色覚、精細な形態視を担い、中心窩では錐体が密集し杆体はほぼ存在しません。周辺網膜へ行くほど錐体密度は下がり、杆体が優位になります。錐体の感度は明るさへの順応に応じて変化し、多くの人では短・中・長波長に感度の異なる三種類の錐体が働きます。杆体の視物質はロドプシンを基本とする一種類と考えられます。したがって、網膜全体で錐体密度が一定という説明は中心視と周辺視の差を無視しています。
選択肢の確認
1.「暗所視で主に働くのは杆体細胞」は高感度な杆体の機能を示す正しい記述です。
2.「錐体細胞の感度は照明強度によって変化する」は明順応・暗順応に伴う感度変化から正しいです。
3.「錐体細胞の分布密度はほぼ一定」は誤りで、中心窩に集中し周辺で低下します。
4.「大半の人の錐体細胞は3種類」は三色型色覚を支えるS・M・L錐体を表し正しいです。
5.「杆体細胞は1種類」は通常の杆体が一種の視物質系を用いることから正しい記述です。
覚えるポイント
中心窩は錐体が高密度で視力・色覚に優れ、周辺網膜は杆体が多く暗所感度に優れます。杆体一種類、錐体三種類という対比も押さえます。