25AM035|第25回 言語聴覚士国家試験 過去問
青年期の記述として適切でないのはどれか
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
青年期の中心課題は、児童期までの同一化を問い直し、自分の価値観や将来役割を探索してアイデンティティを形成・確立することです。「再体制化される」という記述はこの時期の基本説明として不適切です。
解説
青年期にはPiagetの形式的操作が発達し、「もし~なら」という仮説を立て、結果を演繹的に検討できるようになります。親への現実的依存を残しつつ心理的には距離を取り、自分の判断と責任を獲得する心理的離乳も課題です。Eriksonの発達論では同一性対同一性拡散が中心で、職業、価値観、対人関係などを試す役割実験を通して自我同一性を形成します。また将来の進学、職業、生活を現在の行動と結び付ける現実的な時間的展望が発達します。アイデンティティの再体制化は、いったん形成された同一性を後の成人期の危機や役割変化に応じて組み替える意味で用いられ、青年期の最初の確立を表す基本用語とは異なります。
選択肢の確認
1.「仮説演繹的思考」は形式的操作の発達により青年期に可能となるため適切です。
2.「心理的離乳」は親から心理的自立を進める青年期の発達課題です。
3.「アイデンティティが再体制化」は、青年期ではまず形成・確立が中心なので不適切で正答です。
4.「役割実験」はさまざまな価値・職業・関係を試す同一性探索として適切です。
5.「現実的な時間的展望」は将来目標と現在をつなぐ青年期の認知発達として適切です。
覚えるポイント
青年期は形式的操作、心理的離乳、役割実験、時間的展望を通じたアイデンティティ形成の時期です。「形成」と後年の「再体制化」を分けます。