27AM026|第27回 言語聴覚士国家試験 過去問
以前に学習したことがのちの学習に影響を及ぼすことを表すのはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
学習心理学の基本概念を、既学習が新しい学習へ及ぼす効果、反応間の調整、行動後の結果、記憶、動機づけに分ける。影響が促進的なら正の転移、妨害的なら負の転移という。
解説
転移とは、先に身に付けた知識・技能・学習経験が、後の別の学習や課題遂行に影響することである。共通要素や原理が利用できて新学習が容易になる正の転移と、既習の反応が干渉する負の転移がある。例えば一つの楽器技能が別の楽器習得を助ける場合は正の転移、異なる操作規則が競合する場合は負の転移となる。単に覚えている状態である保持とは、後続学習への影響という点で異なる。
選択肢の確認
1.「転移」:正しい。以前の学習が後続の学習を促進または妨害する現象である。
2.「協応」:誤り。複数の身体部位や感覚・運動を調整して働かせることを指す。
3.「強化」:誤り。行動後の結果によって、その行動の将来の生起頻度が増える過程である。
4.「保持」:誤り。学習内容が時間経過後も記憶に維持されていることをいう。
5.「誘因」:誤り。目標へ行動を方向付ける外的対象や報酬などの動機づけ要因である。
覚えるポイント
「先行学習→後続学習への影響」が転移であり、促進なら正、干渉なら負と判定する。