27AM055|第27回 言語聴覚士国家試験 過去問
純粋失書の責任病巣でないのはどれか
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
純粋失書は、読みや口頭言語、手の基本運動が比較的保たれながら書字が選択的に障害される。書字中枢・文字形態処理ネットワークに関わる病巣と、Broca領域を区別する。
解説
純粋失書は優位半球の角回、中前頭回後部のExner領域、上頭頂小葉、側頭葉後下部など、音韻・意味情報から文字表象を選び運動系列へ変換するネットワークの限局損傷で報告される。病巣部位により漢字・仮名、綴り、文字形態など障害様式は異なる。下前頭回はBroca野を含み、発話産生や統語処理に重要だが、選択肢中では純粋失書の典型的責任病巣ではない。
選択肢の確認
1.「角回」:誤り。優位半球角回病変は失読失書だけでなく、書字障害が前景となることがある。
2.「下前頭回」:正しい。Broca野を含む領域であり、純粋失書の代表的限局病巣には挙げられない。
3.「中前頭回」:誤り。中前頭回後部のExner書字領域病変で純粋失書を生じ得る。
4.「上頭頂小葉」:誤り。書字運動の空間的・運動覚的制御に関わり、病変で失書を来す。
5.「側頭葉後下部」:誤り。文字の視覚語形・語彙処理に関わり、限局病変で失書が報告される。
覚えるポイント
純粋失書の病巣は一か所だけでなく、角回―側頭後下部―上頭頂小葉―中前頭回の書字ネットワークで捉える。