27AM060|第27回 言語聴覚士国家試験 過去問
失語症の機能改善について誤っているのはどれか
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
失語症の回復には自然回復、病巣周辺・対側半球の再編、訓練、初期重症度が関与する。発症直後の数日〜週は浮腫や血流低下の改善により変化が大きい。
解説
脳卒中後の失語症は発症直後から急性期に、再灌流、浮腫軽減、diaschisisの改善などで比較的大きな自然回復を示し、その後は緩やかになる。したがって「数日以内の回復は小さい」は逆である。長期回復には残存する病巣周辺の言語関連領域、対側半球の相同領域を含む機能再編が関与し、訓練の適切な質・量や開始時重症度、病巣範囲、全身状態などが予後を左右する。
選択肢の確認
1.「発症時の重症度が関係」:正しい。初期障害が軽いほど一般に良好な到達を期待しやすい。
2.「言語訓練の質と量が関係」:正しい。課題選択、頻度、反復量、生活への汎化が改善に影響する。
3.「病巣周辺の脳領域が関与」:正しい。残存する言語ネットワークの再活動・再編が回復を支える。
4.「病巣対側の脳領域が関与」:正しい。回復段階や病巣規模に応じ相同領域が代償的に参加し得る。
5.「発症から数日以内の回復は小さい」:誤りで正答。急性期には可逆的機能低下の改善により大きく回復し得る。
覚えるポイント
失語症回復は急性期自然回復+残存ネットワーク再編+訓練効果。評価時期を示さず能力を固定的に判断しない。