Y2019M04Q31|2019年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線感受性に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
細胞周期ではM期・G2後期が高く、S後期は低い傾向があります。ベルゴニー・トリボンドーの法則では、分裂が盛んで未分化、将来の分裂回数が多い細胞ほど高感受性です。ベルゴニー・トリボンドーの法則では、分裂が盛んで未分化な細胞ほど高感受性です。
解説
ベルゴニー・トリボンドーの法則では、分裂が盛んで未分化、将来の分裂回数が多い細胞ほど高感受性です。細胞周期ではM期・G2後期が高く、S後期は低い傾向があります。
細胞周期ではS期後期が比較的抵抗性で、S期初期やG₁後期の方が感受性は高い傾向です。
選択肢の確認
1.細胞分裂の周期のS 期(DNA 合成期)後期の細胞は、M 期(分裂期)の細胞より放射線感受性が低い。
○ 判定:正答(記述は正しい)。M期は放射線感受性が高い時相で、S期後期はDNA修復能などを背景に比較的低感受性です。したがって、S期後期の方がM期より感受性が低いという記述は正しいです。
2.細胞分裂の周期のG₁ 期(DNA 合成準備期)後期の細胞は、G₂ 期(分裂準備期)初期の細胞より放射線感受性が低い。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。G₁期後期はG₂期初期より放射線感受性が高いため、「G₁期後期の方が低い」とする大小関係が逆です。比較する二時相を入れ替えてはいけません。
3.細胞に放射線を照射したときの線量を横軸に、細胞の生存率を縦軸にとってグラフにすると、ほとんどの哺乳動物細胞では指数関数型となる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。哺乳動物細胞の生存曲線は亜致死損傷修復を反映した肩を持つことが多く、全域が単純指数になるとは限りません。
4.小腸の絨毛先端部の細胞は、腺窩細胞(クリプト細胞)より放射線感受性が高い。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。小腸腺窩の幹・増殖細胞は高感受性で、分化した絨毛先端細胞は相対的に低感受性です。
5.平均致死線量は、細胞の生存率曲線において、その細胞集団のうち半数の細胞を死滅させる線量で、細胞の放射線感受性の指標とされる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。細胞生存曲線の平均致死線量D₀は生存率を37%へ下げる線量で、大きいほど細胞は放射線抵抗性です。
覚えるポイント
増殖中の未分化細胞は一般に高感受性です。細胞周期ではM期とG2後期が高く、DNA合成を終えるS期後期は比較的抵抗性です。細胞周期ではS期後期が比較的抵抗性で、S期初期やG₁後期の方が感受性は高い傾向です。