Y2019M04Q32|2019年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線被ばくによる白内障に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
水晶体上皮の障害を起点とする白内障は、潜伏期を経て現れる組織反応です。一般に線量が大きいほど潜伏期は短くなります。放射線白内障は水晶体上皮細胞の障害を起点とし、しきい線量をもつ組織反応です。
解説
水晶体上皮の障害を起点とする白内障は、潜伏期を経て現れる組織反応です。一般に線量が大きいほど潜伏期は短くなります。
放射線白内障は水晶体上皮細胞の障害から潜伏期を経て生じる組織反応で、線量が大きいほど潜伏期は短くなる傾向です。
選択肢の確認
1.放射線により眼の角膜上皮細胞に障害を受けると、白内障が発生する。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。放射線白内障の起点は水晶体前面の上皮細胞とその後代の水晶体線維の混濁です。角膜上皮細胞障害を白内障の機序とする記述は誤りです。
2.白内障発生のしきい線量は、急性被ばくでも慢性被ばくでも変わらない。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。水晶体の組織反応は線量率や分割の影響を受け、慢性・分割被ばくでは照射間の修復が入ります。急性と慢性でしきい線量が変わらないという断定は誤りです。
3.白内障は、早期影響に分類される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。放射線白内障は被ばく後に潜伏期間を経て現れる晩発の組織反応です。早期影響に分類する記述は発症時期が誤りです。
4.白内障の重篤度は、被ばく線量には依存しない。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。白内障はしきい線量を持つ組織反応で、しきい値を超えると白濁の範囲や視機能障害などの重篤度が線量に依存して増します。
5.白内障の潜伏期間は、被ばく線量が多いほど短い傾向がある。
○ 判定:正答(記述は正しい)。放射線白内障は、水晶体線量が大きいほど一般に発症までの潜伏期間が短くなる傾向があります。線量と潜伏期間の関係を正しく述べています。
覚えるポイント
白内障は「晩発する組織反応」。発生部位は水晶体上皮、線量増加で潜伏期短縮です。放射線白内障は水晶体上皮細胞の障害から潜伏期を経て生じる組織反応で、線量が大きいほど潜伏期は短くなる傾向です。