Y2019M04Q37|2019年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
胎内被ばくに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
着床前期は胚死亡という全か無か、器官形成期は奇形、胎児期は中枢神経系の発達障害が主要な組織反応です。出生児に現れる発育影響は被ばくした本人の身体的影響です。着床前期は胚死亡、器官形成期は奇形、胎児期は中枢神経発達障害が主要な組織反応です。
解説
着床前期は胚死亡という全か無か、器官形成期は奇形、胎児期は中枢神経系の発達障害が主要な組織反応です。出生児に現れる発育影響は被ばくした本人の身体的影響です。
胎児奇形は器官形成期の組織反応で、発症にしきい線量がある確定的影響に分類します。
選択肢の確認
1.着床前期に被ばくして生き残った胎児には、発育不全がみられる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。着床前期は胚死亡を中心とする全か無かの反応で、生き残って発育を続けた胚には通常障害が残りません。発育不全が残るとする記述は時期特異性と合いません。
2.胎内被ばくを受け出生した子供にみられる発育不全は、確率的影響に分類される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。出生児本人に現れる発育不全は、発生過程の細胞集団障害による身体的な組織反応です。確率的影響へ分類する点が誤りです。
3.胎内被ばくのうち、奇形の発生するおそれが最も大きいのは、胎児期の被ばくである。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。奇形の感受性が最も高いのは臓器の形態形成が進む器官形成期です。胎児期は中枢神経発達や発育への影響が中心なので、時期が誤りです。
4.胎内被ばくにより胎児に生じる奇形は、確定的影響に分類される。
○ 判定:正答(記述は正しい)。放射線奇形は一定数以上の発生細胞が障害されて生じ、しきい線量を持つ組織反応です。従来の確定的影響に分類する記述は正しいです。
5.胎内被ばくによる奇形の発生のしきい線量は、ヒトでは5Gy 程度である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。ヒトの奇形発生で問題となるしきい線量は概ね0.1 Gy程度以上が目安で、5 Gyは桁違いに高すぎます。
覚えるポイント
着床前=胚死亡、器官形成=奇形、胎児期=中枢神経・発育。出生児本人の影響は遺伝的影響ではありません。胎児奇形は器官形成期の組織反応で、発症にしきい線量がある確定的影響に分類します。