Y2019M10Q29|2019年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
エックス線の測定に用いるGM 計数管に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
消滅ガス、プラトー、不感時間も重要です。GM領域では一つの入射事象が管全体の放電へ発展するため、パルスは大きい一方、一次電離量すなわち入射エネルギーの情報は失われます。GM管は全放電で大パルスを得ますが、一次電離量の情報を失うためエネルギー分析はできません。
解説
GM領域では一つの入射事象が管全体の放電へ発展するため、パルスは大きい一方、一次電離量すなわち入射エネルギーの情報は失われます。消滅ガス、プラトー、不感時間も重要です。
GM特性のプラトーは、印加電圧を上げても計数率がほぼ一定の領域です。長く傾斜が小さいほど計数管として安定です。
選択肢の確認
1.GM 計数管では、出力パルスの電圧が他の検出器に比べ、格段に大きいという特徴がある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。GM管は全放電を利用するので、比例計数管などより格段に大きな出力パルスが得られます。
2.GM 計数管の不感時間は、100~200μs 程度である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。GM計数管の不感時間は通常100~200 μs程度です。放電直後に次の事象を検出できない区間を表し、分解時間や完全な回復時間とは区別します。
3.GM 計数管では、入射放射線のエネルギーを分析することはできない。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。GM放電は一次電離量にかかわらずほぼ同じ大きさになるため、入射放射線のエネルギー分析はできません。
4.GM 計数管では、入射する放射線が非常に多くなると、弁別レベル以下の放電が連続し、出力パルスが得られなくなる現象が起こる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。非常に高い計数率では弁別レベル以下の放電が連続してパルスを取り出せない窒息現象が起こり得ます。
5.GM 計数管は、プラトー部分の中心部から少し高い印加電圧で使用する。
× 判定:正答(誤っている記述)。GM計数管の使用電圧は安定なプラトーの中央付近に設定します。中央より高電圧側へ寄せると自然放電・連続放電が起こりやすくなり、管寿命にも不利なので、この設定は誤りです。
覚えるポイント
GMは「高感度・大パルス・エネルギー分析不可・不感時間あり」です。GM特性のプラトーは、印加電圧を上げても計数率がほぼ一定の領域です。長く傾斜が小さいほど計数管として安定です。