Y2020M04Q29|2020年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線検出器とそれに関係の深い事項との組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
電離箱は飽和電離電流、比例計数管は気体増幅と波高比例、GM管は全放電、半導体は空乏層の電子・正孔対、シンチレーション検出器は蛍光を利用します。電離箱は飽和領域で一次イオン対をほぼ全て収集し、平均電離電流から線量率を求めます。 電離箱の作動原理とは対応しません。
解説
電離箱は飽和電離電流、比例計数管は気体増幅と波高比例、GM管は全放電、半導体は空乏層の電子・正孔対、シンチレーション検出器は蛍光を利用します。
GM計数管では強い電界により電子なだれが発生し、それが管全体の放電へ発展します。
選択肢の確認
1.電離箱…………………………… 窒息現象
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。窒息現象は強い放射線場でGM管が連続放電状態となり、かえって計数できなくなる現象です。電離箱の作動原理とは対応しません。
2.比例計数管……………………… グロー曲線
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。グロー曲線はTLDを加熱した際の発光強度と温度の関係です。比例計数管は気体増幅とパルス波高比例を利用するため対応しません。
3.GM 計数管……………………… 電子なだれ
○ 判定:正答(記述は正しい)。GM領域では電子が強く加速されて電子なだれを生じ、それが管全体の放電へ発展します。この組合せは正しいです。
4.シンチレーション検出器……… W 値
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。W値は気体中のイオン対1個当たりの平均生成エネルギーです。シンチレーション検出器は蛍光を利用するため、固有の対応ではありません。
5.フリッケ線量計………………… 充電
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。フリッケ線量計はFe²⁺からFe³⁺への酸化量を吸光度で読みます。充電操作はPD型ポケット線量計などに関係し、化学線量計とは対応しません。
覚えるポイント
電離箱=飽和領域、比例管=気体増幅、GM=プラトー、半導体=空乏層、シンチレータ=蛍光と対応させます。GM計数管では強い電界により電子なだれが発生し、それが管全体の放電へ発展します。 シンチレーション検出器は付与エネルギーを発光へ変換し、光電子増倍管又は光センサで電気信号にします。