Y2020M04Q332020年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識細胞・DNA・染色体

エックス線被ばくによる末梢血液中の血球の変化に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

骨髄障害後の末梢血球変化は、線量の接頭辞と各血球の寿命を組み合わせて判定します。0.25 Gyは250 mGyであり250 μGyではなく、リンパ球は早く、赤血球は遅く減少します。

解説

骨髄の造血幹・前駆細胞が損傷すると、成熟血球の補充が途絶えて末梢血球数が低下します。変化の目安は約0.25 Gy=250 mGyで、250 μGy=0.00025 Gyでは1000倍小さすぎます。リンパ球は早期から減少し、他の白血球は一過性増加後に低下することがあります。寿命約120日の赤血球は減少が最も遅く現れます。

選択肢の確認

1.被ばくにより骨髄中の幹細胞が障害を受けると、末梢血液中の血球数は減少していく。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。骨髄の幹細胞障害によって末梢への血球供給が低下します。

2.末梢血液中の血球数の変化は、250μGy 程度の被ばくから認められる。
× 判定:正答(誤っている記述)。血球数変化が問題となる目安は約0.25 Gy=250 mGyです。250 μGy=0.00025 Gyはこれより1000倍小さく、μGyとmGyを取り違えた記述です。

3.末梢血液中の白血球のうち、リンパ球は他の成分より放射線感受性が高く、被ばく直後から減少が現れる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。リンパ球は末梢血中でも高感受性で、全身被ばく後早期から減少するため生物学的線量評価にも用いられます。

4.末梢血液中のリンパ球以外の白血球は、被ばく直後一時的に増加することがある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。照射直後にはリンパ球以外の白血球が一過性に増えることがありますが、その後は造血障害により減少します。

5.末梢血液中の血球のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは赤血球である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。成熟赤血球は寿命が約120日と長いため、骨髄障害後も末梢血での減少は他の血球より遅れて現れます。

覚えるポイント

造血幹細胞が損傷すると新しい血球の供給が減ります。赤血球の寿命は約120日と長いため末梢血での低下が遅く、リンパ球は成熟細胞でも高感受性なので早期の指標になります。

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