Y2021M04Q342021年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識細胞・DNA・染色体

エックス線被ばくによる末梢血液中の血球の変化に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

末梢血球変化の線量尺度は約0.25 Gy=250 mGyであり、250 μGy=0.00025 Gyは1000分の1です。骨髄幹細胞の障害後、リンパ球は早く減少し、寿命の長い赤血球は遅れて減ります。

解説

骨髄の造血幹・前駆細胞が被ばくで障害されると、成熟血球の補充が途絶えて末梢血球数が低下します。変化が認められる目安は約0.25 Gy=250 mGyであり、250 μGy=0.00025 Gyは1000倍小さい線量です。リンパ球は被ばく直後から減少し、他の白血球は一過性増加後に低下し得ます。寿命の長い赤血球は減少の出現が最も遅くなります。

選択肢の確認

1.被ばくにより骨髄中の幹細胞が障害を受けると、末梢血液中の血球数は減少していく。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。骨髄の幹細胞障害によって末梢への血球供給が低下します。

2.末梢血液中の血球数の変化は、250μGy 程度の被ばくから認められる。
× 判定:正答(誤っている記述)。血球数変化が問題となる目安は約0.25 Gy=250 mGyです。250 μGy=0.00025 Gyはこれより1000倍小さく、μGyとmGyを取り違えた記述です。

3.末梢血液中の白血球のうち、リンパ球は他の成分より放射線感受性が高く、被ばく直後から減少が現れる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。リンパ球は末梢血中でも高感受性で、全身被ばく後早期から減少するため生物学的線量評価にも用いられます。

4.末梢血液中の血球のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは赤血球である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。成熟赤血球は寿命が約120日と長いため、骨髄障害後も末梢血での減少は他の血球より遅れて現れます。

5.末梢血液中の赤血球の減少は貧血を招き、血小板の減少は出血傾向を示す原因となる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。赤血球の減少は酸素運搬能を下げて貧血を生じ、血小板の減少は止血能を下げて出血傾向を来します。

覚えるポイント

赤血球減少は貧血、血小板減少は出血傾向、白血球減少は感染防御低下につながります。mGyとμGyには1000倍の差があるため、線量の数字だけでなく接頭辞まで確認します。

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