Y2021M04Q35|2021年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線による身体的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
身体的影響には早期の組織反応、晩発の組織反応、発がんなどの確率的影響があります。時期(早期/晩発)と機序(組織反応/確率的)を混同しないことが重要です。早期影響には造血障害や数週で現れる一時脱毛があり、潜伏期の長さは組織と線量で変わります。
解説
身体的影響には早期の組織反応、晩発の組織反応、発がんなどの確率的影響があります。時期(早期/晩発)と機序(組織反応/確率的)を混同しないことが重要です。
晩発影響には、白内障など重篤度が線量に依存する組織反応と、がんなど重篤度は線量に依存しない確率的影響の双方があります。
選択肢の確認
1.白内障は、眼の水晶体上皮の被ばくによる障害で、早期影響に分類される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。放射線白内障は水晶体上皮細胞の障害を起点としますが、潜伏期を経て現れる晩発の組織反応です。早期影響とする分類が誤りです。
2.放射線による皮膚障害のうち、脱毛は、潜伏期が6 か月程度で、晩発影響に分類される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。一時脱毛は通常、照射後数週で現れる早期の皮膚組織反応です。6か月程度の潜伏期を前提とする晩発影響ではありません。
3.晩発影響の一つである白血病の潜伏期は、その他のがんに比べて長い。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。放射線誘発白血病は固形がんより一般に潜伏期が短く、数年程度から増加が現れ得ます。その他のがんより長いとする比較が逆です。
4.晩発影響には、その重篤度が、被ばく線量に依存するものとしないものがある。
○ 判定:正答(記述は正しい)。晩発影響には白内障など重篤度が線量に依存する組織反応と、がんなど重篤度は線量に依存しない確率的影響が併存します。
5.晩発影響に共通する特徴は、影響を発生させる被ばく線量に、しきい値が無いことである。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。白内障など晩発の組織反応にはしきい線量があります。晩発影響を一律にしきい値なしとする一般化が誤りです。
覚えるポイント
早期・晩発は発症までの時間、組織反応・確率的影響は線量反応の型を表します。発症時期だけから、しきい線量の有無を決めることはできません。晩発影響には、白内障など重篤度が線量に依存する組織反応と、がんなど重篤度は線量に依存しない確率的影響の双方があります。