Y2021M04Q36|2021年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線による遺伝的影響等に関する次のA からD の記述について、正しいものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 生殖細胞の突然変異には、遺伝子突然変異と染色体異常がある。 B 染色体異常は、正常な染色体の配列の一部が逆になることなどにより生じる。 C 胎内被ばくを受け、出生した子供にみられる発育遅滞は、遺伝的影響である。 D 放射線照射により、突然変異率を自然における値の2 倍にする線量を倍加線量といい、ヒトでは約0.05Gy である。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
子孫へ伝わる可能性があるのは生殖細胞の変異です。倍加線量は自然突然変異率を2倍にする線量で、値が大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さいと解釈します。染色体異常には欠失、逆位、転座などの構造異常があり、生殖細胞で生じて伝わった場合に遺伝的影響となり得ます。子孫へ伝わり得るのは生殖細胞の遺伝子突然変異又は染色体異常で、体細胞変異は被ばく者本人の影響です。
解説
条件を満たす記述は「A,B」です。
A:正しい。子孫へ伝わり得るのは生殖細胞の遺伝子突然変異又は染色体異常で、体細胞変異は被ばく者本人の影響です。
B:正しい。染色体異常には欠失、逆位、転座などの構造異常があり、生殖細胞で生じて伝わった場合に遺伝的影響となり得ます。
C:誤り。胎内被ばくで出生児本人に現れる発育遅滞は身体的影響であり、子孫へ伝わる遺伝的影響とは区別します。
D:誤り。倍加線量は自然突然変異率と同じだけ変異を増やす線量で、ヒトの推定値は約1 Gyです。大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さくなります。
選択肢の確認
1.A,B
○ 判定:正答(記述は正しい)。Aは正しい記述です。子孫へ伝わり得るのは生殖細胞の遺伝子突然変異又は染色体異常で、体細胞変異は被ばく者本人の影響です。 Bは正しい記述です。染色体異常には欠失、逆位、転座などの構造異常があり、生殖細胞で生じて伝わった場合に遺伝的影響となり得ます。
2.A,B,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。胎内被ばくで出生児本人に現れる発育遅滞は身体的影響であり、子孫へ伝わる遺伝的影響とは区別します。
3.A,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。胎内被ばくで出生児本人に現れる発育遅滞は身体的影響であり、子孫へ伝わる遺伝的影響とは区別します。 Bは組合せに必要です。染色体異常には欠失、逆位、転座などの構造異常があり、生殖細胞で生じて伝わった場合に遺伝的影響となり得ます。
4.A,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dは組合せに入れられません。倍加線量は自然突然変異率と同じだけ変異を増やす線量で、ヒトの推定値は約1 Gyです。大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さくなります。 Bは組合せに必要です。染色体異常には欠失、逆位、転座などの構造異常があり、生殖細胞で生じて伝わった場合に遺伝的影響となり得ます。
5.B,C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。胎内被ばくで出生児本人に現れる発育遅滞は身体的影響であり、子孫へ伝わる遺伝的影響とは区別します。 Dは組合せに入れられません。倍加線量は自然突然変異率と同じだけ変異を増やす線量で、ヒトの推定値は約1 Gyです。大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さくなります。 Aは組合せに必要です。子孫へ伝わり得るのは生殖細胞の遺伝子突然変異又は染色体異常で、体細胞変異は被ばく者本人の影響です。
覚えるポイント
体細胞=本人、生殖細胞=子孫。倍加線量は大きいほど遺伝的影響が起こりにくい指標です。 染色体の欠失、逆位、転座などが生殖細胞で生じて伝わると遺伝的影響になり得ます。