Y2022M04Q24|2022年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
GM 計数管に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
GM管は全放電で大パルスを得ますが、一次電離量の情報を失うためエネルギー分析はできません。GM領域では一つの入射事象が管全体の放電へ発展するため、パルスは大きい一方、一次電離量すなわち入射エネルギーの情報は失われます。消滅ガス、プラトー、不感時間も重要です。
解説
GM領域では一つの入射事象が管全体の放電へ発展するため、パルスは大きい一方、一次電離量すなわち入射エネルギーの情報は失われます。消滅ガス、プラトー、不感時間も重要です。
選択肢の確認
1.GM 計数管の電離気体としては、通常、アルゴンなどの希ガスが用いられる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。GM管の主気体にはArなどの希ガスを用い、放電を止めるため有機ガス又はハロゲンを消滅ガスとして少量加えます。
2.GM 計数管には、放射線によって生じる放電を短時間で消滅させるため、消滅ガスとして、少量のアルコール又はハロゲンガスが混入される。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。GM管では持続放電を止めるため、アルコール等の有機ガス又は臭素等のハロゲンを消滅ガスとして少量加えます。
3.回復時間は、入射放射線により一度放電し、一時的に検出能力が失われた後、パルス波高が通常の波高になるまでの時間である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。回復時間はGM放電後、パルス波高が通常レベルへ戻るまでの時間で、不感時間より長い概念です。
4.分解時間は、入射放射線により一度放電し、一時的に検出能力が失われた後、パルス波高が弁別レベルまで回復するまでの時間で、GM 計数管が測定できる最大計数率に関係する。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。分解時間は次のパルスを弁別できるまでの時間で、最大計数率と数え落としを規定します。
5.出力されたパルス波高は、入射放射線のエネルギーに比例する。
× 判定:正答(誤っている記述)。GM領域では電子なだれが管全体の放電へ発展するため、一次電離量が違っても出力パルス波高はほぼ一定です。入射エネルギーには比例しません。
覚えるポイント
GMは「高感度・大パルス・エネルギー分析不可・不感時間あり」です。GM管の主気体にはArなどの希ガスを用い、放電を止めるため有機ガス又はハロゲンを消滅ガスとして少量加えます。