Y2022M10Q262022年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の測定に関する知識シンチレーション・半導体検出器

熱ルミネセンス線量計(TLD)と蛍光ガラス線量計(RPLD)に関する次のA からD の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 素子には、TLD ではフッ化リチウム、硫酸カルシウムなどが、RPLD では炭素添加酸化アルミニウムなどが用いられる。 B 線量読み取りのための発光は、TLD では加熱により、RPLD では紫外線照射により行われる。 C 線量の読み取りは、RPLD では繰り返し行うことができるが、TLD では線量を読み取ることによって素子から情報が消失してしまうため、1 回しか行うことができない。 D TLD の素子は1 回しか使用することができないが、RPLD の素子は、使用後加熱処理を行うことにより、再度使用することができる。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

TLDの代表素子はLiFやCaSO4、RPLDは銀活性リン酸塩ガラスです。TLDは加熱、RPLDは紫外線で読み、RPLDは同じ蓄積情報を反復読出しできます。

解説

条件を満たす記述は「B,C」です。
A:誤り。RPLDの素子は銀活性リン酸塩ガラスであり、炭素添加酸化アルミニウムはOSLDに用いられるため誤りです。
B:正しい。TLDは加熱で熱ルミネセンスを発し、RPLDは紫外線励起でRPLを発するので正しい対応です。
C:正しい。RPLDは読出しで蛍光中心が消えず反復読出しでき、TLDは加熱読出しで蓄積情報が消えるので正しい記述です。
D:誤り。TLDも熱アニーリングで履歴を消去すれば再使用できるため、TLD素子を一回限りとする部分が誤りです。

選択肢の確認

1.A,B
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Bは正しいものの、AのRPLD材料は炭素添加Al₂O₃ではなく銀活性リン酸塩ガラスです。

2.A,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは正しいですが、Aが誤りです。 RPLDとOSLDは再読出しでき、TLDは加熱読出しで蓄積情報が消失します。

3.B,C
○ 判定:正答(記述は正しい)。加熱対紫外線という読出し法と、再読出し可否がともに正しい組合せです。

4.B,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Bは正しい一方、DはTLDとRPLDの再使用条件を逆にしています。

5.C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは正しいですがDが誤りです。TLD素子も適切なアニーリング後に再使用できます。

覚えるポイント

TLDは読出し加熱で信号が消えますが、熱アニーリング後に再使用できます。RPLDも高温アニーリングで履歴を消去できるため、TLD素子を一回限りとする説明は誤りです。

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