Y2022M10Q28|2022年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
GM 計数管式サーベイメータによりエックス線を測定し、800cps の計数率を得た。GM 計数管の分解時間が200µs であるとき、数え落としの値(cps)に最も近いものは次のうちどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
m=800 cps、τ=200 μs=2.00×10⁻⁴ sなので、M=800/(1−800×2.00×10⁻⁴)=952.4 cpsです。数え落としはM−m=152.4 cpsとなり、150 cpsへ丸めます。
解説
GM計数管は放電後すぐには次の事象を分離できません。非麻痺型近似では実測計数率m、分解時間τに対して真の計数率M=m/(1−mτ)です。
分解時間をτ=200 μs=0.0002 sに直します。非麻痺型近似M=m/(1−mτ)にm=800 cpsを代入するとM=952.4 cps、数え落としM−m=152.4 cpsです。
選択肢の確認
1.50
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。数え落とし50 cpsなら真値850 cpsですが、その予測観測値は850/(1+850τ)=約726 cpsで800 cpsに合いません。
2.70
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。70 cpsを足す補正では、厳密計算で必要な約152 cpsに不足します。
3.100
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。100 cpsも厳密補正値約152 cpsより小さく、150 cpsより離れています。
4.150
○ 判定:正答(記述は正しい)。数え落とし約152 cpsに最も近い値です。 数え落とし補正後の真の計数率Mは実測mより必ず大きく、mτが1へ近づくほど補正量が急増します。 分解時間をτ=200 μs=0.0002 sに直します。非麻痺型近似M=m/(1−mτ)にm=800 cpsを代入するとM=952.4 cps、数え落としM−m=152.4 cpsです。 未丸めの計算値を選択肢の精度で照合すると150となります。
5.200
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。真値1000 cpsなら観測値は1000/(1+1000τ)=約833 cpsとなり、800 cpsと一致しません。 数え落としを200 cpsとすると真値はM=800+200=1000 cpsですが、そこから逆算する実測値はm=M/(1+Mτ)=833.33 cpsです。与えられた800 cpsを再現せず、正しい損失152.38 cpsとの差は47.619 cpsです。
覚えるポイント
非麻痺型の数え落とし補正では、まず真の計数率M=m/(1−mτ)を求めます。問われる量が損失数ならM−mを取り、μsをsへ直してmτを無次元にします。