Y2022M10Q36|2022年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
エックス線被ばくによる造血器官及び血液に対する影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
赤色骨髄の未分化な造血細胞は高感受性で、末梢の成熟血球はリンパ球を除き相対的に低感受性です。リンパ球は早期に減少し、寿命の長い赤血球の減少が最も遅く現れます。
解説
分裂の盛んな赤色骨髄の未分化造血細胞は高感受性です。末梢血中の成熟血球は一般にそれより低感受性ですが、リンパ球は例外的に高感受性で、被ばく後早期から減少します。寿命の長い赤血球は減少が最も遅く、白血球減少は感染、血小板減少は出血、赤血球減少は貧血につながります。
選択肢の確認
1.末梢血液中の血球は、リンパ球を除いて、造血器官中の未分化な細胞より放射線感受性が低い。
○ 判定:正答(記述は正しい)。リンパ球を除く成熟末梢血球は、未分化な造血細胞より低感受性です。
2.末梢血液中のリンパ球は、被ばく直後、一時的に増加が認められる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。リンパ球は被ばく直後から減少し、線量推定にも利用されます。
3.骨髄のうち、白血球の造血機能をもつものを白色骨髄という。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。造血機能を担うのは白色骨髄ではなく赤色骨髄です。
4.末梢血液中の血球のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは血小板である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。減少が最も遅いのは寿命の長い赤血球であり、血小板ではありません。
5.末梢血液中の赤血球の減少は貧血を招き、血小板の減少は感染に対する抵抗力を弱める原因となる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。血小板減少は出血傾向、感染抵抗力の低下は主に白血球減少によります。
覚えるポイント
赤色骨髄が造血を担い、黄色骨髄は脂肪性で造血活性が低い組織です。赤血球低下は貧血、血小板低下は出血、白血球低下は感染防御低下へ結び付きます。