Y2022M10Q37|2022年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線の被ばくによる確率的影響及び確定的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
組織反応にはしきい線量があり、超過後は線量とともに発生率・重篤度が増します。確率的影響は防護上しきい値なしと仮定し、線量は発生確率を増やしますが発症時の重篤度を変えません。
解説
確定的影響には通常しきい線量があり、線量がしきい値を超えて増えると発生率が上がり、発症した障害の重篤度も大きくなります。したがって3が正答です。これに対し確率的影響では、放射線防護上はしきい値を仮定せず、線量とともに発生確率が増える一方、発症したがん等の重篤度は線量に依存しないと扱います。
選択肢の確認
1.確定的影響では、被ばく線量と障害の発生率との関係は指数関数で示される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。確定的影響の発生率は、しきい値を経て上昇するS字状の関係として説明され、単純な指数関数ではありません。
2.早期影響には、確率的影響に分類されるものと確定的影響に分類されるものがある。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。典型的な早期影響は確定的影響で、がん・遺伝的影響などの確率的影響は晩発影響です。
3.確定的影響では、被ばく線量が増加すると、障害の重篤度が大きくなる。
○ 判定:正答(記述は正しい)。しきい値を超えて線量が増すほど、確定的影響の重篤度は大きくなります。
4.確定的影響の程度は、実効線量により評価される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。組織反応の程度は対象組織の吸収線量などで評価し、実効線量は確率的影響の防護量です。
5.遺伝的影響は、確定的影響に分類される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。遺伝的影響は確率的影響に分類されます。組織反応(確定的影響)にはしきい線量があり、線量増加に対する集団の発生率はS字状、発症後の重篤度も線量とともに増します。
覚えるポイント
白内障や不妊は組織反応、がんと遺伝的影響は確率的影響です。実効線量は確率的損害を管理する防護量で、個々の組織反応の重篤度を表す量ではありません。