Y2023M04Q22|2023年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線検出器とそれに関係の深い用語との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
電離箱は飽和電離電流、比例計数管は気体増幅と波高比例、GM管は全放電、半導体は空乏層の電子・正孔対、シンチレーション検出器は蛍光を利用します。電離箱は飽和領域で一次イオン対をほぼ全て収集し、平均電離電流から線量率を求めます。 GM管では持続放電を止めるため、アルコール等の有機ガス又は臭素等のハロゲンを消滅ガスとして少量加えます。
解説
シンチレータでは放射線による励起から短時間で光が出て、光電子増倍管などがパルスとして読みます。熱刺激で捕獲電子を解放し、温度ごとの発光ピークを描くのは熱ルミネセンス線量計です。したがって(5)が誤りです。
選択肢の確認
1.電離箱……………………………… 飽和領域
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。電離箱は一次イオン対を飽和収集する電離箱領域で動作します。
2.比例計数管………………………… ガス増幅
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。比例計数管では電子なだれによるガス増幅が起こります。
3.GM 計数管………………………… 消滅ガス
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。GM計数管の消滅ガスは連続放電を抑えます。GM管では持続放電を止めるため、アルコール等の有機ガス又は臭素等のハロゲンを消滅ガスとして少量加えます。
4.半導体検出器……………………… 空乏層
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。半導体検出器では逆バイアスで形成した空乏層を有感領域にします。
5.シンチレーション検出器………… グロー曲線
× 判定:正答(誤っている記述)。グロー曲線はTLDの加熱発光特性です。 シンチレーション検出器は付与エネルギーを発光へ変換し、光電子増倍管又は光センサで電気信号にします。
覚えるポイント
電離箱は再結合が十分抑えられ、生成イオン対をほぼ全て収集できる飽和領域の印加電圧で使用します。電離箱=飽和領域、比例管=気体増幅、GM=プラトー、半導体=空乏層、シンチレータ=蛍光と対応させます。