Y2023M04Q23|2023年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
被ばく線量を測定するための放射線測定器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
電離箱・比例計数管・GM計数管は気体電離、シンチレーション検出器は蛍光、半導体検出器は電子・正孔対を利用します。出力がエネルギー情報を保つかも判定の要点です。気体電離検出器では印加電圧により電離箱領域、比例領域、GM領域へ作動状態が変わります。
解説
電離箱・比例計数管・GM計数管は気体電離、シンチレーション検出器は蛍光、半導体検出器は電子・正孔対を利用します。出力がエネルギー情報を保つかも判定の要点です。
RPLDは銀活性リン酸塩ガラスの蛍光中心を紫外線で励起して読み、読出し後も情報が残るため再読出しできます。
選択肢の確認
1.電離箱式PD 型ポケット線量計は、充電により先端がY 字状に開いた石英繊維が放射線の入射により閉じてくることを利用した線量計である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。PD型ポケット線量計は充電した石英繊維の開きが電離による放電で変化する直読式です。
2.蛍光ガラス線量計は、放射線により生成された蛍光中心に緑色のレーザー光を当て、発生する蛍光を測定することにより、線量を読み取る。
× 判定:正答(誤っている記述)。RPLDは銀活性リン酸塩ガラスの蛍光中心を紫外線で励起して読み、読出し後も情報が残るため再読出しできます。
3.光刺激ルミネセンス(OSL)線量計は、輝尽性蛍光を利用した線量計で、素子には炭素添加酸化アルミニウムなどが用いられている。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。OSLDは代表的にAl₂O₃:Cを用い、光刺激で輝尽発光を読みます。読出しを繰り返せ、適切な消去処理後に再使用できます。
4.半導体式ポケット線量計は、固体内での放射線の電離作用を利用した線量計で、検出器にはPN 接合型シリコン半導体が用いられている。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。半導体式ポケット線量計はPN接合Siなどで生じる電荷を電気的に積算し、その場で表示できます。
5.電荷蓄積式(DIS)線量計は、電荷を蓄積する不揮発性メモリ素子(MOSFET トランジスタ)を電離箱の構成要素の一部とした線量計で、線量の読み取りは専用のリーダを用いて行う。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。DIS線量計はMOSFETを用いた電荷蓄積素子を組み込む電子式受動線量計で、専用リーダで読み出します。
覚えるポイント
検出媒体(気体・蛍光体・半導体)と出力(電流・パルス・発光)を一対一で覚えます。RPLDは銀活性リン酸塩ガラスの蛍光中心を紫外線で励起して読み、読出し後も情報が残るため再読出しできます。