Y2023M04Q25|2023年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
GM 計数管に関する次の文中の[ ]内に入れるA からC の語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。 「GM 計数管が入射放射線を検出し一度放電した後、次の放射線が入射してもパルス信号が検出できない時間を [ A ] といい、パルス信号が弁別レベルまで回復するまでの時間を [ B ] という。GM 計数管の [ B ] は、 [ C ] 程度である。」 A B C
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
GM領域では一つの入射事象が管全体の放電へ発展するため、パルスは大きい一方、一次電離量すなわち入射エネルギーの情報は失われます。空欄ごとの因果関係を先に確定し、一つでも逆向きの語が入る並びを除外します。消滅ガス、プラトー、不感時間も重要です。
解説
Aは「不感時間」です。放電直後に次の入射を全く検出できない区間なので、不感時間と定義されます。
Bは「分解時間」です。次のパルスが弁別レベルへ達して別事象として数えられるまでなので、分解時間と定義されます。
Cは「100~200µs」です。GM計数管の代表的な時間尺度は100~200μs程度です。完全な波高へ戻る回復時間はこれより長くなります。
選択肢の確認
1.分解時間 不感時間 10~20µs
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。検出不能区間Aは不感時間、次のパルスが弁別可能になるBは分解時間です。10~20 μsはGM計数管の代表的な100~200 μsより短く、用語も時間尺度も一致しません。
2.分解時間 回復時間 10~20µs
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。検出不能区間Aは不感時間であり、10~20 μsはGM計数管の代表的な100~200 μsより短すぎます。Bの語を合わせてもAとCが成立しません。
3.不感時間 分解時間 100~200µs
○ 判定:正答(記述は正しい)。Aは放電直後の不感時間、Bは次のパルスが弁別可能になる分解時間です。GM計数管の代表的分解時間100~200 μsとも一致します。
4.不感時間 回復時間 100~200µs
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aの不感時間と100~200 μsは妥当ですが、Bは通常波高へ完全に戻る回復時間ではなく、次のパルスが弁別可能になる分解時間です。
5.回復時間 不感時間 100~200µs
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aを回復時間、Bを不感時間とする対応が逆です。100~200 μsは代表的な分解時間の尺度で、通常波高へ完全に戻る回復時間はさらに長い概念です。
覚えるポイント
GM管は全放電で大パルスを得ますが、一次電離量の情報を失うためエネルギー分析はできません。GMは「高感度・大パルス・エネルギー分析不可・不感時間あり」です。