Y2023M04Q39|2023年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線の被ばくによる確率的影響及び確定的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
確率的影響と組織反応は、しきい線量の有無、線量で増えるのが発生確率か重篤度かで区別します。実効線量はがんなど確率的損害の管理に使う防護量です。
解説
実効線量は、各組織の等価線量を組織加重係数で加重して合計し、がんや遺伝的影響など確率的影響の放射線損害を防護目的で表す量です。したがって4が正答です。確定的影響ではしきい値を超えると発生率と重篤度が増し、確率的影響では防護上しきい値なしとして発生確率を低減します。
選択肢の確認
1.確率的影響では、被ばく線量と影響の発生確率の関係がS 字状曲線で示される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。S字状の発生率曲線はしきい値のある確定的影響の説明で、確率的影響ではありません。
2.確定的影響では、被ばく線量の増加とともに影響の発生確率は増加するが、障害の重篤度は変わらない。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。確定的影響は線量が増すと発生率だけでなく障害の重篤度も大きくなります。
3.遺伝的影響は、確定的影響に分類される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。遺伝的影響は確率的影響に分類されます。組織反応(確定的影響)にはしきい線量があり、線量増加に対する集団の発生率はS字状、発症後の重篤度も線量とともに増します。
4.実効線量は、確率的影響を評価するための量である。
○ 判定:正答(記述は正しい)。実効線量は確率的影響を放射線防護上評価する量です。
5.確率的影響の発生を完全に防止することは、放射線防護の目的の一つである。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。確率的影響は完全防止ではなく、正当化・最適化・線量限度により発生確率を合理的に低減します。
覚えるポイント
組織反応ではしきい線量超過後に重篤度が増します。確率的影響はしきい値なしを仮定し、線量増加で発生確率が上がります。