Y2023M04Q38|2023年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
エックス線被ばくによる造血器官及び血液に対する影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
末梢血ではリンパ球が早期から減少し、赤血球は寿命が長いため変化が遅く、血小板減少は出血傾向につながります。リンパ球は早期に減少し、寿命約120日の赤血球は末梢血での減少が遅く現れます。造血幹細胞やリンパ球は高感受性です。
解説
成人で活発な造血を行うのは赤色骨髄です。「白色骨髄」という名称で白血球だけを作る骨髄があるわけではないため1が誤りです。被ばく後はリンパ球が早期に減少し、赤血球は寿命が長いので減少が最も遅く現れます。赤血球・白血球・血小板の減少は、それぞれ貧血・感染・出血につながります。
選択肢の確認
1.骨髄のうち、白血球の造血機能をもつものを白色骨髄という。
× 判定:正答(誤っている記述)。赤血球、白血球、血小板はいずれも主に赤色骨髄で産生されます。
2.末梢血液中のリンパ球を除く白血球は、被ばく直後は一時的に増加が認められることがある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。リンパ球以外の白血球は、被ばく直後に一過性増加を示すことがあります。
3.末梢血液中の有形成分の減少は、0.25Gy 程度の被ばくから認められる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。末梢血有形成分の変化は、約0.25 Gy程度から観察されることがあります。
4.末梢血液中の有形成分のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは赤血球である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。寿命の長い赤血球は、末梢血中での減少が最も遅く現れます。
5.末梢血液中の赤血球の減少は貧血を招き、白血球の減少は感染に対する抵抗力を弱める原因となる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。赤血球減少は貧血、白血球減少は感染抵抗力の低下につながります。
覚えるポイント
血球変化は「リンパ球が早い、赤血球が遅い」、赤血球低下=貧血、血小板低下=出血です。造血機能を担うのは赤色骨髄で、白色(黄色)骨髄は脂肪が多く造血活性が低い骨髄です。