Y2023M10Q33|2023年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線の被ばくによる確率的影響及び確定的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
組織反応にはしきい線量があり、超過後は重篤度が線量とともに増します。確率的影響は防護上しきい値なしと仮定し、発生確率が線量に依存します。
解説
実効線量は、臓器・組織ごとの等価線量を組織加重係数で重み付けして合計し、確率的影響による全身の放射線損害を防護目的で比較する量です。したがって4が正答です。確定的影響ではしきい線量があり、線量増加とともに発生率と重篤度が増します。確率的影響は防護上、完全防止ではなく発生確率の低減を目指します。
選択肢の確認
1.確率的影響では、被ばく線量と影響の発生確率の関係がS 字状曲線で示される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。S字状の発生率曲線は、しきい値のある確定的影響の説明です。
2.確定的影響では、被ばく線量の増加とともに影響の発生確率は増加するが、障害の重篤度は変わらない。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。確定的影響は、線量が増えると障害の重篤度も大きくなります。
3.遺伝的影響は、確定的影響に分類される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。遺伝的影響は確率的影響に分類されます。組織反応(確定的影響)にはしきい線量があり、線量増加に対する集団の発生率はS字状、発症後の重篤度も線量とともに増します。
4.実効線量は、確率的影響を評価するための量である。
○ 判定:正答(記述は正しい)。実効線量は確率的影響を放射線防護上評価する量です。
5.確率的影響の発生を完全に防止することは、放射線防護の目的の一つである。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。確率的影響には防護上しきい値を仮定せず、正当化・最適化などで発生確率を低くします。
覚えるポイント
白内障と不妊は組織反応、がんと遺伝的影響は確率的影響です。実効線量は後者の集団リスクを管理する防護量で、組織反応の重症度指標ではありません。