Y2023M10Q34|2023年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
エックス線被ばくによる末梢血液中の血球の変化に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
末梢血球変化は骨髄の造血幹・前駆細胞障害から生じます。リンパ球は早期に減少し、寿命約120日の赤血球は変化が最も遅く現れます。
解説
骨髄の造血幹・前駆細胞が障害されると、新しい血球の供給が減り、末梢血球数が低下します。リンパ球は例外的に高感受性で早期に減り、寿命の長い赤血球は遅く減少します。機能は、赤血球が酸素運搬、白血球が感染防御、血小板が止血です。したがって、白血球減少を止血機能低下と結び付けた5が誤りです。
選択肢の確認
1.被ばくにより骨髄中の幹細胞が障害を受けると、末梢血液中の血球数は減少していく。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。骨髄の幹細胞障害により末梢への血球供給が低下します。
2.末梢血液中の血球数の減少は、250mGy 程度の被ばくから認められる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。血球数の変化は約250 mGy程度から認められることがあります。
3.末梢血液中の白血球のうち、リンパ球は他の成分より放射線感受性が高く、被ばく直後から減少が現れる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。リンパ球は高感受性で、被ばく後早期から減少します。
4.末梢血液中の血球のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは赤血球である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。赤血球は寿命が長く、減少が現れるのが最も遅い血球です。
5.末梢血液中の赤血球の減少は貧血を招き、白血球の減少は止血機能の低下を招く原因となる。
× 判定:正答(誤っている記述)。赤血球減少は貧血ですが、止血機能低下は白血球ではなく血小板の減少によります。
覚えるポイント
血球数の変化が問題となる線量尺度は約0.25 Gy=250 mGyです。赤血球低下は貧血、血小板低下は出血、白血球低下は感染防御低下を招きます。