Y2023M10Q35|2023年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線による身体的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
脱毛は通常被ばく後数週で現れる早期組織反応ですが、皮膚障害の全てが早期に限られるわけではありません。白内障は潜伏期を経る晩発組織反応です。
解説
身体的影響には早期の組織反応、晩発の組織反応、発がんなどの確率的影響があります。時期(早期/晩発)と機序(組織反応/確率的)を混同しないことが重要です。
晩発影響には、白内障など重篤度が線量に依存する組織反応と、がんなど重篤度は線量に依存しない確率的影響の双方があります。
選択肢の確認
1.白内障は、眼の水晶体上皮の被ばくによる障害で、早期影響に分類される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。放射線白内障は水晶体上皮細胞の障害から潜伏期を経て生じる組織反応で、線量が大きいほど潜伏期は短くなる傾向です。
2.放射線による皮膚障害のうち、脱毛は、潜伏期が6 か月程度で、晩発影響に分類される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。一時脱毛は通常被ばく後数週で現れる早期組織反応です。6か月程度の潜伏期を持つ晩発影響と一括する説明は誤りです。
3.晩発影響の一つである白血病の潜伏期は、その他のがんに比べて長い。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。白血病は晩発性の確率的影響で、一般に固形がんより潜伏期が短く、線量が高い集団ほど平均潜伏期が短い傾向があります。
4.晩発影響には、その重篤度が、被ばく線量に依存するものとしないものがある。
○ 判定:正答(記述は正しい)。晩発影響には、白内障など重篤度が線量に依存する組織反応と、がんなど重篤度は線量に依存しない確率的影響の双方があります。
5.晩発影響に共通する特徴は、影響を発生させる被ばく線量に、しきい値が無いことである。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。晩発影響には白内障などしきい値を持つ組織反応と、がんなどしきい値なしを仮定する確率的影響があり、共通してしきい値なしとはいえません。
覚えるポイント
晩発影響には、しきい値を持つ白内障などと、しきい値なしを仮定するがんなどが併存します。発症時期と線量反応型を分けて分類します。