Y2023M10Q37|2023年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
生物効果比(RBE)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
RBEは同じ生物効果を生じる基準放射線の吸収線量を試験放射線の吸収線量で割った値です。RBEは生物効果、総線量、線量率、酸素状態によって変わり、線質だけの固定定数ではありません。RBEは効果や線量率等に依存し、LET約100 keV/μm付近で最大となった後は過剰損傷のため低下します。
解説
RBEは、同じ生物学的反応を起こすために必要な基準放射線の吸収線量を、試験放射線の吸収線量で割った値です。つまりRBE=基準放射線の線量/試験放射線の線量で、1の式が正答です。RBEは線質だけの固定値ではなく、評価する生物効果、線量、線量率、酸素条件などにも依存します。
選択肢の確認
1.RBE は、次の式で定義される。RBE=(ある反応を起こす基準放射線の吸収線量)/(同じ反応を起こす試験放射線の吸収線量)
○ 判定:正答(記述は正しい)。同一反応を生じる基準線量を分子、試験線量を分母とする定義です。
2.RBE を求めるための基準となる放射線としては、⁶⁰Co のベータ線が用いられる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。基準には歴史的に250 kVエックス線、現在は⁶⁰Coのガンマ線などが用いられ、⁶⁰Coベータ線ではありません。
3.エックス線は、そのエネルギーの高低にかかわらず、RBE が1 より小さい。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。エックス線のRBEがエネルギーに関係なく常に1未満ということはありません。
4.ある生物効果についてのRBE の値は、同じ線質の放射線であれば、線量率、温度、酸素分圧などの照射条件が異なっても変わらない。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。同じ線質でも、線量率、温度、酸素分圧、評価指標などでRBEは変化します。
5.培養細胞の致死作用に関するRBE は、一般に、放射線の線エネルギー付与(LET)が高くなるにつれて増大し、最大値に達した後はほぼ一定の値となる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。RBEはLETとともに最大まで増えた後、過剰殺傷効果により低下し、一定にはなりません。
覚えるポイント
RBEは同一の生物効果を生じる基準放射線の吸収線量を、試験放射線の吸収線量で割って定義します。RBE=基準線量/試験線量、LET約100 keV/μmで山形、OER=無酸素線量/酸素存在下線量です。