Y2024M04Q362024年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識確定的影響・確率的影響

放射線による身体的影響に関する次のA からD の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 身体的影響には、その重篤度が、被ばく線量に依存するものとしないものがある。 B 晩発影響に共通する特徴は、影響を発生させる被ばく線量に、しきい値が無いことである。 C 放射線による白血病は、被ばく線量が大きくなるほど潜伏期が短くなる。 D 再生不良性貧血は、2Gy 程度の被ばくにより、末梢血液中の全ての血球が著しく減少し回復不可能になった状態をいい、潜伏期は1 週間以内で、早期影響に分類される。

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

身体的影響には早期の組織反応、晩発の組織反応、発がんなどの確率的影響があります。時期(早期/晩発)と機序(組織反応/確率的)を混同しないことが重要です。身体的影響には、線量増加で障害が重くなる組織反応と、重篤度ではなく発生確率が高まる発がんなどがあるため正しい記述です。晩発影響でも白内障などの組織反応にはしきい線量があります。

解説

条件を満たす記述は「A,C」です。
A:正しい。身体的影響には、線量増加で障害が重くなる組織反応と、重篤度ではなく発生確率が高まる発がんなどがあるため正しい記述です。
B:誤り。晩発影響でも白内障などの組織反応にはしきい線量があります。晩発影響のすべてにしきい値がないとする一括説明は誤りです。
C:正しい。白血病は高線量群ほど早い時期から過剰発生が現れる傾向があり、被ばく線量増加で潜伏期が短くなるという記述は正しいです。
D:誤り。約2 Gy級の造血抑制は回復し得るため、すべての血球が不可逆的に減るとは限りません。再生不良性貧血は造血幹細胞障害による晩発期の骨髄組織反応で、潜伏1週以内の早期影響とする記述が誤りです。

選択肢の確認

1.A,C
○ 判定:正答(記述は正しい)。Aは正しい記述です。身体的影響には、線量増加で障害が重くなる組織反応と、重篤度ではなく発生確率が高まる発がんなどがあるため正しい記述です。 Cは正しい記述です。白血病は高線量群ほど早い時期から過剰発生が現れる傾向があり、被ばく線量増加で潜伏期が短くなるという記述は正しいです。

2.A,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dは組合せに入れられません。約2 Gy級の造血抑制は回復し得るため、すべての血球が不可逆的に減るとは限りません。再生不良性貧血は造血幹細胞障害による晩発期の骨髄組織反応で、潜伏1週以内の早期影響とする記述が誤りです。 Cは組合せに必要です。白血病は高線量群ほど早い時期から過剰発生が現れる傾向があり、被ばく線量増加で潜伏期が短くなるという記述は正しいです。

3.B,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Bは組合せに入れられません。晩発影響でも白内障などの組織反応にはしきい線量があります。晩発影響のすべてにしきい値がないとする一括説明は誤りです。 Aは組合せに必要です。身体的影響には、線量増加で障害が重くなる組織反応と、重篤度ではなく発生確率が高まる発がんなどがあるため正しい記述です。

4.B,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Bは組合せに入れられません。晩発影響でも白内障などの組織反応にはしきい線量があります。晩発影響のすべてにしきい値がないとする一括説明は誤りです。 Dは組合せに入れられません。約2 Gy級の造血抑制は回復し得るため、すべての血球が不可逆的に減るとは限りません。再生不良性貧血は造血幹細胞障害による晩発期の骨髄組織反応で、潜伏1週以内の早期影響とする記述が誤りです。 Aは組合せに必要です。身体的影響には、線量増加で障害が重くなる組織反応と、重篤度ではなく発生確率が高まる発がんなどがあるため正しい記述です。 Cは組合せに必要です。白血病は高線量群ほど早い時期から過剰発生が現れる傾向があり、被ばく線量増加で潜伏期が短くなるという記述は正しいです。

5.C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dは組合せに入れられません。約2 Gy級の造血抑制は回復し得るため、すべての血球が不可逆的に減るとは限りません。再生不良性貧血は造血幹細胞障害による晩発期の骨髄組織反応で、潜伏1週以内の早期影響とする記述が誤りです。 Aは組合せに必要です。身体的影響には、線量増加で障害が重くなる組織反応と、重篤度ではなく発生確率が高まる発がんなどがあるため正しい記述です。

覚えるポイント

早期・晩発は発症までの時間、組織反応・確率的影響は線量反応の型を表します。発症時期だけから、しきい線量の有無を決めることはできません。 組織反応はしきい線量を超えると重篤度が増し、確率的影響では線量が発生確率を増やします。

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