Y2024M04Q37|2024年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
エックス線被ばくによる末梢血液中の血球の変化に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
骨髄の造血細胞が障害されると末梢血への補給が減ります。リンパ球は早期から減少し、寿命約120日の赤血球は血小板より遅く減少するため、血小板を最も遅いとした記述が誤りです。
解説
赤色骨髄の造血幹・前駆細胞が障害されると新しい血球の供給が減り、末梢血球数が低下します。リンパ球は早期から減少し、リンパ球以外の白血球は一過性増加後に低下することがあります。赤血球減少は貧血、血小板減少は出血傾向につながります。寿命約120日の赤血球が最も遅く減るため、血小板を最も遅いとする記述が誤りです。
選択肢の確認
1.被ばくにより赤色骨髄中の幹細胞が障害を受けると、末梢血液中の血球数は減少していく。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。赤色骨髄の造血幹細胞が障害されると新たな血球供給が低下し、各血球の寿命に応じて末梢血球数が減少します。
2.末梢血液中の赤血球の減少は貧血を招き、血小板の減少は出血傾向を示す原因となる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。赤血球の減少は酸素運搬能を下げて貧血を生じ、血小板の減少は止血能を下げて出血傾向を来します。
3.末梢血液中の白血球のうち、リンパ球は他の成分より放射線感受性が高く、被ばく直後から減少が現れる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。リンパ球は末梢血中でも高感受性で、全身被ばく後早期から減少するため生物学的線量評価にも用いられます。
4.末梢血液中のリンパ球を除く白血球は、被ばく直後は一時的に増加が認められることがある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。照射直後にはリンパ球以外の白血球が一過性に増えることがありますが、その後は造血障害により減少します。
5.末梢血液中の血球のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは血小板である。
× 判定:正答(誤っている記述)。末梢血で減少が最も遅いのは寿命約120日の赤血球です。血小板を最も遅いとする血球寿命の比較が誤りです。
覚えるポイント
赤色骨髄は成熟血球を継続的に供給します。赤血球は酸素運搬、血小板は止血、白血球は感染防御を担うので、減少後の症状は血球ごとに異なります。