Y2024M04Q382024年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識確定的影響・確率的影響

放射線の被ばくによる確率的影響及び確定的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

組織反応(確定的影響)にはしきい線量があり、超えると発生率と重篤度が増します。確率的影響は防護上しきい値なしと仮定し、線量とともに発生確率が増すが重篤度は線量に依存しません。組織反応にはしきい線量があり、超過後は発生率と重篤度が線量とともに増します。 確率的影響では被ばく線量に応じて発生確率が増しますが、障害が発症した場合の重篤度は線量に依存しないため正しい記述です。

解説

組織反応(確定的影響)にはしきい線量があり、超えると発生率と重篤度が増します。確率的影響は防護上しきい値なしと仮定し、線量とともに発生確率が増すが重篤度は線量に依存しません。

組織反応は、しきい値を超えた後には損傷細胞の増加に伴い、線量が高いほど障害自体も重くなります。

選択肢の確認

1.確定的影響では、被ばく線量と障害の発生率との関係は二次曲線グラフで示される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。組織反応の線量と発生率の関係は、しきい値付近から立ち上がるシグモイド状で表します。単純な二次曲線とする記述は誤りです。

2.確率的影響では、被ばく線量が増加しても、障害の重篤度は変わらない。
○ 判定:正答(記述は正しい)。確率的影響では被ばく線量に応じて発生確率が増しますが、障害が発症した場合の重篤度は線量に依存しないため正しい記述です。

3.確率的影響の発生を完全に防止することは、放射線防護の目的の一つである。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。確率的影響はしきい値なしを仮定するため発生を完全に防ぐことは保証できず、放射線防護ではその発生確率を合理的に低くします。

4.確定的影響の程度は、実効線量により評価される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。実効線量は各組織の確率的損害を加重した防護量です。組織反応の程度は対象組織の吸収線量または等価線量で評価するため、記述の評価量が誤りです。

5.遺伝的影響は、確定的影響に分類される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。遺伝的影響は生殖細胞変異が子孫へ伝わる確率的影響です。しきい線量を持つ組織反応とする分類が誤りです。

覚えるポイント

しきい値あり・重篤度増加=組織反応、しきい値なし仮定・確率増加=がん/遺伝的影響です。組織反応は、しきい値を超えた後には損傷細胞の増加に伴い、線量が高いほど障害自体も重くなります。 がんと遺伝的影響は確率的影響、白内障や不妊はしきい線量を持つ組織反応です。

関連問題

Y2024M04Q37Y2024M04Q39
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)