Y2024M04Q39|2024年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線による遺伝的影響等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
倍加線量は自然突然変異率を2倍にする線量で、値が大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さいと解釈します。子孫へ伝わる可能性があるのは生殖細胞の変異です。生殖細胞変異は子孫へ伝わり得ますが、体細胞変異は被ばく者本人の影響として扱います。
解説
子孫へ伝わる可能性があるのは生殖細胞の変異です。倍加線量は自然突然変異率を2倍にする線量で、値が大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さいと解釈します。
生殖細胞変異は子孫へ伝わり得ますが、体細胞変異は被ばく者本人の影響として扱います。
選択肢の確認
1.生殖腺が被ばくしたときに生じる障害は、全て遺伝的影響である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。生殖腺被ばくは、生殖細胞変異による遺伝的影響だけでなく、本人の不妊など身体的な組織反応も生じ得ます。「全て」が誤りです。
2.親の体細胞に突然変異が生じても、子孫に遺伝的影響が生じるおそれはない。
○ 判定:正答(記述は正しい)。体細胞変異は被ばくした本人の組織に限られ、受精へ寄与しないため子孫へ遺伝しません。正しい記述です。
3.胎内被ばくを受け、出生した子供にみられる発育遅延は、遺伝的影響である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。胎内被ばく後に出生児本人へ現れる発育遅延は、被ばくした個体の身体的影響です。生殖細胞を介する遺伝的影響ではありません。
4.染色体異常の種類には、放射線の照射を受けた細胞周期に応じて、フレームシフト、置換などがある。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。フレームシフトと置換は遺伝子レベルの塩基配列変異です。染色体異常には欠失、逆位、転座などがあり、分類を混同しています。
5.倍加線量は、放射線による遺伝的影響を推定する指標とされ、その値が小さいほど遺伝的影響は起こりにくい。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。倍加線量は自然突然変異率と同じ量だけ変異を増やす線量です。値が大きいほど単位線量当たりのリスクが小さく、大小関係が逆です。
覚えるポイント
体細胞=本人、生殖細胞=子孫。胎内被ばくで出生児本人に現れる発育遅滞は身体的影響であり、子孫へ伝わる遺伝的影響とは区別します。倍加線量は大きいほど遺伝的影響が起こりにくい指標です。