Y2024M04Q35|2024年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
生物効果比(RBE)に関する次のA からD の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A RBE を求めるときの基準放射線としては、通常、エックス線やガンマ線が用いられる。 B エックス線は、そのエネルギーの高低にかかわらず、RBE が1 より小さい。 C RBE の値は、同じ線質の放射線であっても、着目する生物効果、線量率などの条件によって異なる。 D RBE は、放射線の線エネルギー付与(LET)が高くなるにつれて増大し、最大値に達した後はほぼ一定の値となる。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
RBEは同じ生物効果を生じる基準放射線の吸収線量を試験放射線の吸収線量で割った値です。RBEは効果や線量率等に依存し、LET約100 keV/μm付近で最大となった後は過剰損傷のため低下します。RBEの基準放射線には、通常エックス線やガンマ線のような低LET放射線を使うため正しい記述です。エックス線を基準とするとRBEは概ね1付近で、エネルギーに応じて一定でもありません。
解説
条件を満たす記述は「A,C」です。
A:正しい。RBEの基準放射線には、通常エックス線やガンマ線のような低LET放射線を使うため正しい記述です。
B:誤り。エックス線を基準とするとRBEは概ね1付近で、エネルギーに応じて一定でもありません。全エネルギーで1未満と断定する記述が誤りです。
C:正しい。同一線質でもRBEは、生存率や発がんなどの生物学的終点、総線量、線量率、分割条件で変わるため正しい記述です。
D:誤り。RBEはLETが約100 keV/μmのとき最大になり、さらにLETが増すと過剰損傷のため低下します。最大後も一定とする記述が誤りです。
選択肢の確認
1.A,C
○ 判定:正答(記述は正しい)。Aは正しい記述です。RBEの基準放射線には、通常エックス線やガンマ線のような低LET放射線を使うため正しい記述です。 Cは正しい記述です。同一線質でもRBEは、生存率や発がんなどの生物学的終点、総線量、線量率、分割条件で変わるため正しい記述です。
2.A,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dは組合せに入れられません。RBEはLETが約100 keV/μmのとき最大になり、さらにLETが増すと過剰損傷のため低下します。最大後も一定とする記述が誤りです。 Cは組合せに必要です。同一線質でもRBEは、生存率や発がんなどの生物学的終点、総線量、線量率、分割条件で変わるため正しい記述です。
3.B,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Bは組合せに入れられません。エックス線を基準とするとRBEは概ね1付近で、エネルギーに応じて一定でもありません。全エネルギーで1未満と断定する記述が誤りです。 Aは組合せに必要です。RBEの基準放射線には、通常エックス線やガンマ線のような低LET放射線を使うため正しい記述です。
4.B,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Bは組合せに入れられません。エックス線を基準とするとRBEは概ね1付近で、エネルギーに応じて一定でもありません。全エネルギーで1未満と断定する記述が誤りです。 Dは組合せに入れられません。RBEはLETが約100 keV/μmのとき最大になり、さらにLETが増すと過剰損傷のため低下します。最大後も一定とする記述が誤りです。 Aは組合せに必要です。RBEの基準放射線には、通常エックス線やガンマ線のような低LET放射線を使うため正しい記述です。 Cは組合せに必要です。同一線質でもRBEは、生存率や発がんなどの生物学的終点、総線量、線量率、分割条件で変わるため正しい記述です。
5.C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dは組合せに入れられません。RBEはLETが約100 keV/μmのとき最大になり、さらにLETが増すと過剰損傷のため低下します。最大後も一定とする記述が誤りです。 Aは組合せに必要です。RBEの基準放射線には、通常エックス線やガンマ線のような低LET放射線を使うため正しい記述です。
覚えるポイント
RBE=基準線量/試験線量、LET約100 keV/μmで山形、OER=無酸素線量/酸素存在下線量です。RBEは生物効果、総線量、線量率、酸素状態によって変わり、線質だけの固定定数ではありません。 RBEは同じ単位の吸収線量同士の比なので、単位を持たない無次元量です。