Y2024M10Q312024年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識細胞・DNA・染色体

放射線感受性に関する次の記述のうち、ベルゴニー・トリボンドーの法則に従っていないものはどれか。

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

ベルゴニー・トリボンドーの法則では、分裂が盛んで未分化な細胞ほど高感受性です。ベルゴニー・トリボンドーの法則では、分裂が盛んで未分化、将来の分裂回数が多い細胞ほど高感受性です。細胞周期ではM期・G2後期が高く、S後期は低い傾向があります。

解説

ベルゴニー・トリボンドーの法則では、分裂が盛んで未分化、将来の分裂回数が多い細胞ほど高感受性です。細胞周期ではM期・G2後期が高く、S後期は低い傾向があります。

リンパ球は末梢血中でも高感受性で、全身被ばく後早期から減少するため生物学的線量評価にも用いられます。

選択肢の確認

1.リンパ球は、骨髄中だけでなく、末梢血液中においても感受性が高い。
○ 判定:正答(記述自体は正しいが、この法則の例外)。末梢血リンパ球は成熟・非分裂性ですが、放射線感受性は高く、被ばく後早期に減少します。この事実は正しい一方、増殖性と未分化性から感受性を予測するベルゴニー・トリボンドー法則の例外です。

2.皮膚の基底細胞層は、角質層より感受性が高い。
× 判定:正答ではない(記述は正しく、この法則に従う関係)。皮膚基底層は増殖細胞を含むため、分化して分裂しない角質層より高感受性です。

3.小腸の腺窩細胞(クリプト細胞)は、絨毛先端部の細胞より感受性が高い。
× 判定:正答ではない(記述は正しく、この法則に従う関係)。小腸腺窩の幹・増殖細胞は高感受性で、分化した絨毛先端細胞は相対的に低感受性です。

4.骨組織は、一般に放射線感受性が低いが、小児では比較的高い。
× 判定:正答ではない(記述は正しく、この法則に従う関係)。成長を終えた骨は一般に放射線抵抗性ですが、小児の骨端・成長軟骨では分裂細胞が多く、相対的に高感受性です。

5.脳の神経組織の放射線感受性は、成人では低いが、胎児では高い時期がある。
× 判定:正答ではない(記述は正しく、この法則に従う関係)。成人神経組織は分裂能が低く抵抗性ですが、発生中の胎児神経組織は増殖・分化中で高感受性です。

覚えるポイント

増殖中の未分化細胞は一般に高感受性です。リンパ球は末梢血中でも高感受性で、全身被ばく後早期から減少するため生物学的線量評価にも用いられます。細胞周期ではM期とG2後期が高く、DNA合成を終えるS期後期は比較的抵抗性です。

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