Y2024M10Q372024年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識細胞・DNA・染色体

生物効果比(RBE)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

RBEは効果や線量率等に依存し、LET約100 keV/μm付近で最大となった後は過剰損傷のため低下します。RBEは同じ生物効果を生じる基準放射線の吸収線量を試験放射線の吸収線量で割った値です。RBEは生物効果、総線量、線量率、酸素状態によって変わり、線質だけの固定定数ではありません。

解説

RBEは同じ生物効果を生じる基準放射線の吸収線量を試験放射線の吸収線量で割った値です。RBEは効果や線量率等に依存し、LET約100 keV/μm付近で最大となった後は過剰損傷のため低下します。

RBEは同一の生物効果を生じる基準放射線の吸収線量を、試験放射線の吸収線量で割って定義します。

選択肢の確認

1.RBE は、次の式で定義される。RBE=(ある反応を起こす基準放射線の吸収線量)/(同じ反応を起こす試験放射線の吸収線量)
○ 判定:正答(記述は正しい)。RBEは、同じ生物学的効果を起こす基準放射線の吸収線量を、対象放射線の吸収線量で割った無次元の比であり、提示式は正しいです。

2.RBE を求めるための基準となる放射線としては、⁶⁰Co のベータ線が用いられる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。RBEの基準には通常X線またはガンマ線を用います。⁶⁰Coはガンマ線源として利用されますが、「⁶⁰Coのベータ線」を通常の基準とする記述は誤りです。

3.培養細胞の致死作用に関するRBE は、放射線の線エネルギー付与(LET)が高くなるにつれて増大し、最大値に達した後はほぼ一定の値となる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。RBEはLET約100 keV/μm付近まで増大しますが、それを超えると過剰損傷で低下します。最大後もほぼ一定とする部分が誤りです。

4.ある生物効果についてのRBE の値は、同じ線質の放射線であれば、線量率、温度、酸素分圧などの照射条件が異なっても変わらない。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。RBEは生物学的終点、総線量、線量率、分割、酸素分圧などの条件で変化します。同じ線質なら不変とする記述は誤りです。

5.エックス線は、そのエネルギーの高低にかかわらず、RBE が1 より小さい。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。X線のRBEは基準線質とエネルギー、生物学的終点により概ね1付近で変化します。どのエネルギーでも必ず1未満とする断定は誤りです。

覚えるポイント

RBE=基準線量/試験線量、LET約100 keV/μmで山形、OER=無酸素線量/酸素存在下線量です。RBEは同一の生物効果を生じる基準放射線の吸収線量を、試験放射線の吸収線量で割って定義します。 RBEを比較するときは、基準放射線と生存率などの生物学的終点を同時に明記します。

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