Y2025M10Q342025年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識急性障害・晩発障害

ヒトが一時に全身にエックス線の照射を受けた場合の早期影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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正解: 5

正答

(5)

この問題のポイント

全身線量が上がると造血器、消化管、中枢神経系の順に主な急性放射線症候群が移ります。LD50/60は60日以内に半数が死亡する線量で、主に造血障害が関与します。全身急性被ばくでは、線量域に応じて造血器症候群、消化管症候群、中枢神経系症候群が現れます。

解説

全身急性被ばくでは、線量域に応じて造血器症候群、消化管症候群、中枢神経系症候群が現れます。LD50/60は60日以内に半数が死亡する線量で、主に造血障害が関与します。

中枢神経系症候群は造血器・消化管症候群よりはるかに高い全身線量域で起こり、死亡までの時間も短いです。

選択肢の確認

1.1~2Gy 程度の被ばくで、放射線宿酔の症状が現れることがある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。1~2 Gy程度でも悪心・嘔吐などの放射線宿酔が現れることがあります。

2.被ばくから死亡までの期間は、一般に造血器官の障害による場合の方が、消化器官の障害による場合より長い。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。造血器症候群は数週単位、消化管症候群はより高線量で数日~2週程度に進むため、造血障害の方が死亡まで長いのが一般的です。

3.3~5Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に造血器官の障害によるものである。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。全身3~5 Gyでは骨髄の造血幹・前駆細胞が障害され、感染や出血を来す造血器症候群が主な死因となり得ます。線量域と標的組織の対応は正しいです。

4.消化器官の障害を主因とする死亡までの期間は、5~20 日程度である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。消化管症候群による死亡は、おおむね被ばく後5~20日程度に起こります。

5.5~10Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に中枢神経系の障害によるものである。
× 判定:正答(誤っている記述)。全身5~10 Gyでは造血器障害に加えて消化管障害が主要になります。中枢神経系症候群が主因となるのは数十Gy以上のはるかに高い線量域なので、この対応は誤りです。

覚えるポイント

線量が上がる順に造血器→消化管→中枢神経。線量が高い症候群ほど死亡までが短いと整理します。中枢神経系症候群は造血器・消化管症候群よりはるかに高い全身線量域で起こり、死亡までの時間も短いです。

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