Y2026M04Q232026年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の測定に関する知識シンチレーション・半導体検出器

エックス線の測定に用いるNaI(Tl)シンチレーション検出器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

NaI(Tl)のTlは発光中心を形成する活性剤で、結晶は潮解を防ぐ気密容器へ封入します。NaI結晶中の発光を光電子増倍管で電気パルスへ変換します。パルス波高は一事象の付与エネルギー、単位時間のパルス数は計数率に対応します。

解説

X線がNaI(Tl)へエネルギーを与えると、多数の可視光子が生じます。その数は付与エネルギーにほぼ比例し、PMTの出力パルス波高へ変換されるため入射X線のエネルギー情報を得られます。紫外域の長い残光とした(2)は誤りです。

選択肢の確認

1.シンチレータに混入される微量のタリウムは、発光波長の調整や発光量増加の役割を果たす活性剤である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。Tlは発光中心を作り、発光効率と波長特性を改善する活性剤です。

2.シンチレータにエックス線が入射すると、紫外領域の減衰時間の長い光が放射される。
× 判定:正答(誤っている記述)。発光は主に青紫色の可視域で、減衰時間も短いです。

3.シンチレータから放射された光は、光電子増倍管の光電面で光電子に変換され、増倍された後、電流パルスとして出力される。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。シンチレーション光をPMT光電面で電子へ変換し、増倍して電流パルスを得ます。

4.光電子増倍管から得られる出力パルス波高には、入射エックス線のエネルギーの情報が含まれている。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。パルス波高は発生光量に比例し、入射X線エネルギーを反映します。

5.光電子増倍管の増倍率は、印加電圧に依存するので、光電子増倍管に印加する高圧電源は安定化する必要がある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。PMTの増倍率は印加電圧に強く依存するため高圧安定化が必要です。

覚えるポイント

波高=エネルギー、パルス数/時間=計数率。シンチレーション光は光電面で光電子へ変換され、ダイノードで増倍されて電流パルスとして出力されます。光電子増倍管の高圧は安定化します。

関連問題

Y2026M04Q22Y2026M04Q24
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)