Y2026M04Q31|2026年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線感受性に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
放射線感受性は細胞周期、増殖性、分化度、発生段階で比較します。G₁後期~S初期とM期、胎児神経、皮膚基底層、小腸腺窩は、それぞれ対応する比較対象より高感受性です。個体集団の死亡指標と培養細胞の生存曲線指標は分けて扱います。
解説
放射線感受性が高いほど、同じ障害を起こすのに必要な線量は小さくなります。したがって半致死線量LD50が大きいほど感受性が高いとする5は、関係が逆で誤りです。細胞周期ではG₁後半~S初期とM期が高感受性で、組織では分裂中の未分化細胞、発生段階では成人より胎児の神経組織が高感受性です。
選択肢の確認
1.細胞周期の中で、放射線感受性が高いのは、G₁ 期(DNA 合成準備期)後期からS 期(DNA合成期)初期とM 期(分裂期)である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。G₁期(DNA合成準備期)後期からS期(DNA合成期)初期と、M期(分裂期)は放射線感受性が高い時相です。三時相の対応は正しく、S期後期は比較的抵抗性です。
2.神経組織の放射線感受性は成人では低いが、胎児では高い。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。成熟した成人神経は低感受性ですが、分裂・分化中の胎児神経は高感受性です。
3.皮膚の基底細胞層は、角質層より放射線感受性が高い。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。分裂能をもつ皮膚基底細胞層は、分化した角質層より高感受性です。
4.小腸の絨毛先端部の細胞は、腺窩細胞(クリプト細胞)より放射線感受性が低い。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。小腸では腺窩細胞が高感受性で、分化した絨毛先端部細胞は低感受性です。
5.半致死線量は、細胞の放射線感受性を表す指標として用いられ、その値が大きいほど、細胞の放射線感受性は高い。
× 判定:正答(誤っている記述)。半致死線量LD50は、定めた期間内に個体集団の50%が死亡する線量です。培養細胞の感受性は生存曲線の平均致死線量D₀で比較し、D₀が大きいほど抵抗性が高いため、用語と大小関係の両方が誤りです。
覚えるポイント
LD50は指定した期間内に個体集団の50%が死亡する線量です。培養細胞は生存曲線の平均致死線量D₀などで比較し、D₀が大きいほど放射線抵抗性が高いと解釈します。