Y2026M04Q34|2026年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
生物効果比(RBE)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
RBEは効果や線量率等に依存し、LET約100 keV/μm付近で最大となった後は過剰損傷のため低下します。RBEは生物効果、総線量、線量率、酸素状態によって変わり、線質だけの固定定数ではありません。RBEは同じ生物効果を生じる基準放射線の吸収線量を試験放射線の吸収線量で割った値です。
解説
RBEは、同じ生物学的反応を生じる基準放射線の吸収線量を、試験放射線の吸収線量で割った値です。式の分子と分母がこの順で示されている1が正答です。RBEは評価する反応や照射条件に依存し、LETの上昇とともにおよそ100 keV/μm付近まで増えた後は、エネルギーが過剰に付与されるオーバーキルにより低下します。
選択肢の確認
1.RBE は、次の式で定義される。RBE=(ある反応を起こす基準放射線の吸収線量)/(同じ反応を起こす試験放射線の吸収線量)
○ 判定:正答(記述は正しい)。同一反応に必要な基準線量を分子、試験線量を分母に置く定義です。
2.RBE を求めるための基準となる放射線としては、⁶⁰Co のベータ線が用いられる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。基準には250 kVエックス線や⁶⁰Coガンマ線などを用い、⁶⁰Coベータ線ではありません。
3.エックス線は、そのエネルギーの高低にかかわらず、RBE が1 より小さい。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。エックス線のRBEがエネルギーによらず常に1未満ということはありません。
4.ある生物効果についてのRBE の値は、同じ線質の放射線であれば、線量率、温度、酸素分圧などの照射条件が異なっても変わらない。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。同じ線質でも、線量率、温度、酸素分圧、評価する生物効果などでRBEは変わります。
5.培養細胞の致死作用に関するRBE は、放射線の線エネルギー付与(LET)が500keV/μm付近まではLET が高くなるにつれ増大し最大値に達するが、更にLET が高くなるとRBEは小さくなっていく。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。RBEが最大になるLETは一般に約100 keV/μm付近で、500 keV/μm付近まで増え続けるとはいえません。
覚えるポイント
RBE=基準線量/試験線量、LET約100 keV/μmで山形、OER=無酸素線量/酸素存在下線量です。RBEは同一の生物効果を生じる基準放射線の吸収線量を、試験放射線の吸収線量で割って定義します。 RBEは同じ単位の吸収線量同士の比なので、単位を持たない無次元量です。