38Q31|第38回 介護福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、利用者の家族との関係づくりにおける介護福祉職の基本姿勢として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 5
正答
5.利用者支援で協働するパートナーとして接する。
この問題のポイント
利用者の家族を、介護福祉職の指示に従う相手や、利用者に代わって決定する相手としてではなく、利用者の生活を一緒に支える協働相手として捉えられるかを問う問題です。
支援の中心は利用者本人です。そのうえで、家族がもつ生活歴の情報、本人への思い、介護上の不安や負担にも耳を傾け、必要な情報を共有しながら支援の方向を相談します。
解説
介護福祉職と家族が良い関係を築くには、一方的に説明したり、家族の意見をそのまま優先したりするのではなく、互いの立場と役割を尊重して話し合うことが基本です。家族は、利用者のこれまでの暮らしや好みをよく知ることがある一方、介護への迷い、疲労、葛藤を抱えていることもあります。
介護福祉職は、利用者本人の意思と尊厳を軸に、家族の話を傾聴し、専門職として観察したことや支援方針をわかりやすく伝えます。利用者と家族の意向が異なる場合も、どちらかを機械的に優先するのではなく、本人が意思を表明できるよう支援し、必要に応じて多職種と連携して調整します。
連絡については、多ければよい、少なければよいというものではありません。利用者本人の同意や個人情報への配慮を前提に、状態の変化や支援上必要な事項を、適切な時期と方法で共有します。
介護実践でのポイント
初回の面談では、介護福祉職から挨拶し、家族の困りごとや希望を尋ねます。専門職側の結論を急いで押しつけず、利用者本人の希望を確認しながら、家族と共通の目標をつくります。
選択肢の確認
1.お互いの緊張が解けるまでじっと待つ。
誤り。
緊張への配慮は必要ですが、ただ待つだけでは関係づくりが始まりません。介護福祉職から穏やかに挨拶し、話しやすい雰囲気を整え、相手のペースに合わせて働きかけます。
2.介護福祉職のペースで話を進める。
誤り。
専門職の都合で一方的に進めると、家族の不安や意見を十分に把握できません。利用者と家族の理解度、感情、話す速度に配慮し、確認しながら進めます。
3.利用者の意向よりも家族の意向を優先する。
誤り。
支援の中心は利用者本人です。家族の意向も重要な情報ですが、家族の希望を理由に本人の自己決定を一律に後回しにはしません。
4.家族への連絡は最小限にする。
誤り。
連絡を一律に最小限にすると、必要な情報共有や協働ができません。本人の同意と個人情報保護に配慮しながら、支援に必要な内容を適切に共有します。
5.利用者支援で協働するパートナーとして接する。
正しい。
家族の経験や思いを尊重し、介護福祉職の専門的な情報も共有しながら、利用者本人が望む生活に向けて一緒に考える姿勢が基本です。
覚えるポイント
家族との関係づくりは、「指導する側と従う側」ではなく、利用者を中心とした協働関係を目指します。
本人の意思を軸にしながら、家族の不安、負担、希望にも耳を傾けます。
情報共有は、本人の同意と個人情報保護に配慮し、必要な内容を適切な時期に行います。