8AM3第8回 公認心理師国家試験 過去問

心理学基礎-04 記憶:抑制・スキーマ・フラッシュバルブ

F. C. Bartlett が提唱した、知識を構成するモジュールと想定される用語として、適切なものを1つ選べ。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、F. C. Bartlett が提唱したスキーマの概念が問われています。

キーワードは、「知識を構成するモジュール」です。

解説

スキーマとは、過去の経験や知識によって形成された、物事を理解するための枠組みです。

Bartlett は、記憶は単に情報をそのまま保存して再生するものではなく、既有の知識や期待に基づいて構成されると考えました。人は新しい情報を理解したり記憶したりするとき、スキーマを使って意味づけます。

たとえば、「レストランに行く」と聞くと、席に案内される、注文する、食べる、会計する、といった一連の流れを自然に思い浮かべます。これはレストランに関するスキーマが働いているといえます。

スキーマは理解や記憶を助けますが、ときには思い込みや記憶の歪みにもつながります。

認知心理学のポイント
Bartlett ときたら、記憶の再構成とスキーマを押さえます。記憶は録音のような完全再生ではなく、既有知識に影響される構成的な過程です。

選択肢の確認

1.TOTE
判定:適切とはいえない。
TOTEは、Test、Operate、Test、Exit の略で、行動や問題解決を制御する単位として提案されたモデルです。Bartlett の知識構造を表す概念ではありません。

2.スキーマ
判定:正しい。
スキーマは、知識や経験を構成する枠組みであり、Bartlett が記憶の研究で重視した概念です。問題文の説明に合致します。

3.モデリング
判定:適切とはいえない。
モデリングは、他者の行動を観察して学習する過程です。Bandura の社会的学習理論と関連が深く、Bartlett の知識構造を表す用語ではありません。

4.チャンキング
判定:適切とはいえない。
チャンキングは、複数の情報をまとまりとして処理し、記憶しやすくする方法です。短期記憶やワーキングメモリの文脈で重要ですが、Bartlett のスキーマとは異なります。

5.フィルター・モデル
判定:適切とはいえない。
フィルター・モデルは、注意の選択過程を説明するモデルです。Broadbent の選択的注意理論などと関連します。知識を構成するモジュールとしての用語ではありません。

覚えるポイント

  • スキーマは、知識や経験を構成する認知的枠組みです。
  • Bartlett は、記憶がスキーマに基づいて再構成されることを重視しました。
  • モデリング、チャンキング、フィルター・モデルとは領域が異なります。

関連問題

8AM28AM4
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)