7AM9|第7回 公認心理師国家試験 過去問
過去に経験した物事の記憶によって、その後に経験する物事の記憶が困難になる現象として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、記憶の干渉に関する用語が問われています。
キーワードは、「過去に経験した物事の記憶」によって「その後に経験する物事の記憶」が困難になる、という時間の向きです。
解説
順向抑制とは、以前に学習した内容が、後から学習する内容の記憶を妨げる現象です。
たとえば、古いパスワードや以前の電話番号を覚えているために、新しいパスワードや新しい電話番号を覚えにくくなるような場合が該当します。
これに対して、後から学習した内容が、以前に学習した内容の想起を妨げる現象は逆向抑制です。記憶の干渉問題では、「古い記憶が新しい記憶を邪魔する」のか、「新しい記憶が古い記憶を邪魔する」のかを見分けることが重要です。
ひっかけポイント
「過去からその後へ妨害する」なら順向抑制です。「後から覚えたものが過去の記憶を妨害する」なら逆向抑制です。
選択肢の確認
1.側抑制
判定:適切とはいえない。
側抑制は、感覚系で隣接する神経活動を抑制し、輪郭やコントラストを強調する仕組みです。記憶の干渉を説明する概念ではありません。
2.逆向抑制
判定:適切とはいえない。
逆向抑制は、後から学習した内容が、以前に学習した内容の記憶を妨げる現象です。本問は過去の記憶がその後の記憶を妨げるため、逆向きではありません。
3.構音抑制
判定:適切とはいえない。
構音抑制は、無関係な音を繰り返して発声するなどして、音韻ループを使った記憶保持を妨げる手続や現象を指します。過去の記憶が新しい記憶を妨げる現象ではありません。
4.順向抑制
判定:最も適切。
過去に学習・経験した内容が、その後に学習・経験する内容の記憶を妨げる現象です。問題文の説明に合致します。
5.条件抑制
判定:適切とはいえない。
条件抑制は、条件づけの文脈で、ある刺激が反応を抑える信号として働くことなどを指します。記憶における新旧情報の干渉を表す用語ではありません。
覚えるポイント
- 順向抑制は、古い記憶が新しい記憶を妨げる現象です。
- 逆向抑制は、新しい記憶が古い記憶を妨げる現象です。
- 記憶の干渉問題では、妨害の向きを確認します。