9AM40|第9回 公認心理師国家試験 過去問
オプトアウト同意に基づく研究を計画する場合に必須となる要件を 1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、研究倫理におけるオプトアウト同意の要件が問われています。
オプトアウトでは、研究対象者に研究情報を知らせ、参加を拒否できる機会を保障することが重要です。
解説
オプトアウト同意とは、研究対象者から事前に個別の明示的同意を得る方法ではなく、研究に関する情報を公開または通知し、研究対象者が拒否できる機会を保障する方法です。
研究対象者が拒否しない場合に、一定の条件のもとで研究利用を進める仕組みです。特に、既存資料や診療情報などを用いる研究で問題になります。
ただし、オプトアウトは、研究者が自由に研究を進めてよいという意味ではありません。研究目的、利用する情報、研究実施機関、問い合わせ先、拒否の方法などを分かりやすく示し、研究対象者が参加を拒否できる機会を保障する必要があります。
また、研究計画は倫理審査を受け、個人情報保護や研究対象者の権利に配慮して実施される必要があります。
法規・倫理上のポイント
研究倫理では、説明と同意、個人情報保護、倫理審査、研究参加の自由、撤回や拒否の機会を整理して押さえます。
本問では、オプトアウト同意に基づく研究で必須となる要件として、全ての研究対象者に参加を拒否する機会を保障することが正しいです。
選択肢の確認
1.希望する研究対象者に報酬を支払う。
判定:誤り。
研究参加に対して謝礼や交通費が支払われる場合はありますが、オプトアウト同意に基づく研究で必須となる要件ではありません。報酬の有無よりも、研究情報の提示と拒否機会の保障が重要です。
2.全ての研究対象者に研究結果を開示する。
判定:誤り。
研究結果の公表やフィードバックが行われることはありますが、全ての研究対象者に個別に研究結果を開示することが、オプトアウト同意の必須要件というわけではありません。
3.全ての研究対象者から書面による同意を得る。
判定:誤り。
全ての研究対象者から書面による同意を得る方法は、オプトインの明示的同意に近い方法です。オプトアウトでは、一定の条件のもとで、個別の書面同意ではなく、情報公開と拒否機会の保障を行います。
4.全ての研究対象者に参加を拒否する機会を保障する。
判定:正しい。
オプトアウト同意では、研究対象者に研究情報を知らせ、参加や情報利用を拒否できる機会を保障することが必須です。本問の正答です。
5.未成年の研究対象者から本人と保護者の同意を得る。
判定:誤り。
未成年を対象とする研究では、本人の理解力に応じた説明や保護者の同意など、慎重な倫理的配慮が必要です。ただし、本問が問うオプトアウト同意に基づく研究の一般的な必須要件としては、参加を拒否する機会の保障が最も適切です。
覚えるポイント
- オプトアウト同意では、研究情報を公開または通知し、拒否できる機会を保障します。
- 研究対象者が参加を拒否できることが重要です。
- 全員から書面同意を得ることは、オプトアウトの必須要件ではありません。
- 研究では、倫理審査、個人情報保護、研究参加の自由を必ず意識します。