9AM15|第9回 公認心理師国家試験 過去問
縦断的研究で用いられる同一年代で生まれた集団など、ある特性を共有する集団を表す用語として、正しいものを 1 つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、発達研究や縦断的研究で用いられるコホートの意味が問われています。
「同一年代で生まれた集団」「ある特性を共有する集団」が手がかりです。
解説
コホートとは、同じ時期に生まれた、同じ時期に同じ経験をした、同じ特性を共有しているなど、共通する条件をもつ集団を指します。
発達心理学や疫学、社会調査では、同じ出生年や同じ世代の人々を追跡する研究が行われます。このような縦断的研究では、あるコホートを長期間追いかけることで、発達の変化や生活環境の影響を検討します。
ただし、研究結果を解釈するときには、年齢による変化なのか、その世代特有の経験による違いなのかを区別する必要があります。これをコホート効果といいます。
ひっかけポイント
コホートは「世代」や「共通特性をもつ集団」と関係します。内集団や準拠集団のような社会心理学の集団概念とは区別します。
心理統計・研究法では、研究デザインと用語の対応が重要です。縦断研究、横断研究、コホート、コホート効果をセットで押さえます。
選択肢の確認
1.内集団
判定:誤り。
内集団は、自分が所属している、または所属していると認識している集団を指します。社会心理学で、外集団との対比で用いられます。本問の縦断的研究で用いられる同一年代の集団を表す用語ではありません。
2.コホート
判定:正しい。
コホートは、同一年代で生まれた集団など、ある特性を共有する集団を指します。縦断的研究や発達研究でよく用いられる概念です。
3.準拠集団
判定:誤り。
準拠集団は、個人が自分の態度、価値観、行動を判断するときの基準とする集団です。本人が所属している場合も、所属していない場合もあります。本問の同一年代で生まれた集団を示す用語ではありません。
4.アーティファクト
判定:誤り。
アーティファクトは、研究や測定において、本来の現象ではなく、測定方法や手続きなどによって生じた見かけ上の結果や歪みを指します。ある特性を共有する集団を表す用語ではありません。
5.フォーカス・グループ
判定:誤り。
フォーカス・グループは、特定のテーマについて少人数の参加者が話し合い、その発言から質的データを得る調査方法です。縦断的研究で同一年代などの集団を表す用語ではありません。
覚えるポイント
- コホートは、同じ年代や同じ特性を共有する集団です。
- 縦断的研究では、同じ対象や集団を時間を追って調べます。
- コホート効果は、世代特有の経験が結果に影響することです。
- 内集団、準拠集団、フォーカス・グループとは意味が異なります。