9AM46第9回 公認心理師国家試験 過去問

心理統計・研究法-06 確率分布・検定力・効果量

論文内に t 検定の結果として、「t(133)=2.788,p=.013,d=1.359」と記載されていた。この記述に示されている情報を 1 つ選べ。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、t 検定の結果表記に含まれるdの意味が問われています。

「d=1.359」は、一般に Cohen の d などの効果量を表します。

解説

t 検定の結果は、論文では次のような形で記載されます。

  • t(133)=2.788:t 値と自由度を示します。
  • p=.013:p 値を示します。
  • d=1.359:効果量を示します。

効果量は、差の大きさや関連の強さを表す指標です。統計的に有意かどうかだけでなく、その差が実質的にどれくらい大きいのかを理解するために使われます。

p 値は、帰無仮説のもとで観測された結果が得られる確率に関係します。一方、効果量は、結果の大きさを表すため、p 値とは意味が異なります。

ひっかけポイント
p は p 値、d は効果量です。有意水準は研究者が事前に設定する基準で、一般に 5 パーセントや 1 パーセントなどが使われます。

心理統計では、「有意差がある」だけでなく、「どの程度の差があるか」を見ることが重要です。そのため、効果量の理解は研究論文を読むうえで欠かせません。

選択肢の確認

1.効果量
判定:正しい。
「d=1.359」は、Cohen の d などの効果量を示す表記です。効果量は、群間差などの大きさを表します。本問の正答です。

2.相関係数
判定:誤り。
相関係数は、2つの変数の関連の強さと方向を表す指標で、一般に r で表されます。本問の d は相関係数ではありません。

3.標準偏差
判定:誤り。
標準偏差は、データのばらつきを表す指標で、SD などと表記されます。本問の d=1.359 は標準偏差そのものではなく、効果量です。

4.有意水準
判定:誤り。
有意水準は、統計的仮説検定で有意と判断する基準であり、研究者が事前に設定します。p=.013 は p 値であり、d=1.359 は効果量です。

覚えるポイント

  • t 検定の結果で d は、効果量を表します。
  • p は p 値です。
  • t は t 値、括弧内の数値は自由度です。
  • 効果量は、差の実質的な大きさを理解するために重要です。

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