9AM56|第9回 公認心理師国家試験 過去問
E. S. Bordin の作業同盟に含まれる合意の内容として、適切なものを 2 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 1・4
正答
1、4
この問題のポイント
この問題では、E. S. Bordin の作業同盟の構成要素が問われています。
作業同盟は、心理支援における協働関係を表す重要概念で、目的への合意、課題への合意、情緒的絆から構成されます。
解説
作業同盟とは、クライエントと支援者が、支援の目的や取り組む課題について合意し、協力して取り組む関係のことです。
E. S. Bordin は、作業同盟を次の3つの要素で整理しました。
- 目的への合意
- 課題への合意
- 絆
目的への合意とは、何を目指して支援を行うのかについて共有することです。例えば、不安を軽減する、対人関係を整理する、復職に向けて生活リズムを整えるなどです。
課題への合意とは、その目的に向けて何に取り組むのかを共有することです。例えば、面接で感情を整理する、行動記録をつける、認知再構成に取り組む、家族との関係を検討するなどです。
公認心理師としての注意点
作業同盟は、支援者が一方的に決めるものではありません。クライエントと目的や課題を共有し、本人の納得を確認しながら進めることが大切です。
本問では「合意の内容」として、課題と目的が適切です。時間、場所、料金は面接契約や実施条件として重要ですが、Bordin の作業同盟の中核的な合意内容ではありません。
選択肢の確認
1.課題
判定:正しい。
課題は、作業同盟における合意の内容に含まれます。目的を達成するために、支援の中で何に取り組むかをクライエントと支援者が共有することが重要です。
2.時間
判定:誤り。
面接時間は、面接構造や契約上の重要事項です。しかし、Bordin の作業同盟を構成する合意内容として中心に置かれるのは、目的と課題です。
3.場所
判定:誤り。
面接場所は、心理支援の実施条件として重要です。ただし、Bordin の作業同盟に含まれる合意内容としては、目的と課題が該当します。
4.目的
判定:正しい。
目的は、作業同盟における合意の内容に含まれます。何を目指して支援を行うのかについて、クライエントと支援者が共有することが重要です。
5.料金
判定:誤り。
料金は、私設相談などでは契約上の重要事項です。しかし、Bordin の作業同盟の構成要素として問われる合意内容は、目的と課題です。
覚えるポイント
- Bordin の作業同盟は、目的、課題、絆で構成されます。
- 合意の内容として重要なのは、目的への合意と課題への合意です。
- 時間、場所、料金は面接契約として重要ですが、作業同盟の中核概念ではありません。
- 心理支援では、クライエントと協働して目標と取り組みを確認します。