9PM92|第9回 公認心理師国家試験 過去問
外的刺激がないにもかかわらず、対象が実在するかのように体験される知覚の異常を説明する用語として、最も適切なものを 1 つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、外的刺激がないにもかかわらず、実際に対象があるかのように体験される知覚異常として、幻覚を選べるかが問われています。
「外的刺激がない」という点が重要です。
解説
幻覚とは、外界に実際の刺激がないにもかかわらず、知覚として体験される現象です。
代表的なものには、次のようなものがあります。
- 幻聴:実際には音や声がないのに聞こえる。
- 幻視:実際には存在しないものが見える。
- 幻嗅:実際にはないにおいを感じる。
- 幻味:実際にはない味を感じる。
- 体感幻覚:身体に何かが起きているように感じる。
幻覚は、統合失調症、せん妄、認知症、物質使用、てんかん、重い身体疾患など、さまざまな状態でみられることがあります。
ひっかけポイント
幻覚は「刺激がないのに知覚する」、錯覚は「実際の刺激を誤って知覚する」と区別します。
公認心理師は、幻覚の有無だけで診断を断定せず、意識状態、薬物や身体疾患、睡眠、ストレス、生活への支障、自傷他害リスクなどを含めて、医療職と連携して評価します。
選択肢の確認
1.幻覚
判定:最も適切。
幻覚は、外的刺激がないにもかかわらず、対象が実在するかのように体験される知覚の異常です。本問の説明に合致します。
2.錯覚
判定:誤り。
錯覚は、実際に存在する外的刺激を誤って知覚することです。例えば、暗い場所でロープを蛇のように見間違える場合です。外的刺激がない幻覚とは異なります。
3.失認
判定:誤り。
失認は、感覚機能に大きな問題がないにもかかわらず、対象を認識できない状態です。例えば、見えているのに物が何か分からない視覚失認などがあります。本問の外的刺激なしに対象を知覚する現象ではありません。
4.妄想
判定:誤り。
妄想は、事実と異なる内容を強く確信し、訂正が困難な思考内容の異常です。知覚の異常ではなく、信念や判断の異常として理解されます。
5.パラノイア
判定:誤り。
パラノイアは、被害的・猜疑的な妄想傾向を指すことがあります。外的刺激がないのに知覚が生じる現象そのものではありません。
覚えるポイント
- 幻覚は、外的刺激がないのに知覚が生じることです。
- 錯覚は、実際にある刺激を誤って知覚することです。
- 妄想は、訂正困難な誤った確信です。
- 幻覚がある場合は、精神疾患だけでなく身体疾患や薬物、意識状態も確認します。