35AM76|第35回 臨床工学技士国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第35回

血液透析の標準的回路構成として誤っているのはどれか。

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正解: 1

正答

1

公式正答は 1 です。正答内容は 生理食塩液の注入ラインを血液ポンプ下流側に設置した。 です。

この問題のポイント

透析回路は、患者からの脱血→血液ポンプ→抗凝固薬注入→ダイアライザ→静脈側ドリップチャンバ→気泡検知・静脈クランプ→患者への返血、という流れで位置関係を整理します。生理食塩液ラインは血液ポンプの上流側に接続するため、選択肢1が誤りです。

解説

選択肢1は誤りです。生理食塩液ラインは動脈側回路の血液ポンプ上流側に設け、プライミング、緊急補液、返血時にポンプで回路内へ送液できるようにします。下流側とする記述は標準的な配置ではありません。選択肢2は正しいです。抗凝固薬注入ラインは血液ポンプの下流側かつダイアライザの上流側に設けることで、陽圧側で安定して注入し、血液がダイアライザへ入る前に抗凝固薬を混和させます。選択肢3は正しいです。血液と透析液を互いに反対方向に流す向流にすると、ダイアライザ全長で溶質濃度差を保ち、拡散効率を高められます。選択肢4は正しいです。静脈側ドリップチャンバから静脈圧ラインをとり、ダイアライザ下流から返血部までの回路圧を監視します。選択肢5は正しいです。気泡検知器を静脈側ドリップチャンの下流、すなわち患者へ戻る直前に置き、気泡検知時は静脈ラインをクランプして空気混入を防ぎます。

選択肢の確認

選択肢1:生理食塩液の注入ラインを血液ポンプ下流側に設置した。

正答(記述は誤りまたは非該当)です。 生理食塩液ラインは血液ポンプの上流側に配置し、ポンプで生理食塩液を回路内へ送れるようにするため、「下流側」が誤りです。

選択肢2:抗凝固薬注入ラインを血液ポンプ下流側に設置した。

正答ではありません(記述は正しい/該当)。 抗凝固薬は血液ポンプ下流側かつダイアライザ上流側で注入し、陽圧側での安定した注入とダイアライザ流入前の混和を確保します。

選択肢3:ダイアライザ内血液と透析液が向流(平行かつ反対向き)になるよう接続した。

正答ではありません(記述は正しい/該当)。 血液と透析液の向流接続は、膜全長で拡散の駆動力となる溶質濃度差を保ち、効率よく溶質を除去する標準的な流し方です。

選択肢4:静脈側ドリップチャンバから圧ラインを確保した。

正答ではありません(記述は正しい/該当)。 静脈側ドリップチャンバの圧ラインは静脈圧を連続監視し、返血側の回路屈曲や凝血、脱血などの異常検出に用います。

選択肢5:気泡検知器を静脈側ドリップチャンバ下流側に設置した。

正答ではありません(記述は正しい/該当)。 返血直前の気泡を検出し、連動する静脈ラインクランプで患者への空気送入を防ぐための標準的な配置です。

覚えるポイント

  • 生食ラインは血液ポンプ上流、抗凝固薬ラインは血液ポンプ下流かつダイアライザ上流です。
  • 血液と透析液は向流とし、ダイアライザ全長で溶質濃度差を保ちます。
  • 静脈側はドリップチャンバから圧監視し、その下流で気泡を最終検知します。

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