35AM77|第35回 臨床工学技士国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第35回

重症の出血性病変を有する患者に対する血液浄化療法で使用される抗凝固薬はどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

公式正答は 4 です。正答内容は ナファモスタットメシル酸塩 です。

この問題のポイント

重症出血性病変では、回路内で作用し、体内へ入ると速やかに失活する抗凝固薬が適します。ナファモスタットは半減期が極めて短く、全身の出血傾向を増やしにくいため、本問の標準的選択です。

解説

ナファモスタットはセリンプロテアーゼ阻害薬で、血液浄化回路内の凝固を抑えます。体内半減期が数分程度と短いため、回路から患者へ戻った後の全身抗凝固作用が持続しにくく、活動性出血や術後など出血リスクが高い患者で用いられます。

クエン酸による局所クエン酸塩抗凝固も、回路内のイオン化Caを低下させて凝固反応を抑える確立した方法で、CRRTなどの出血リスク例に選択され得ます。ただしCa補充とイオン化/総 Ca、酸塩基・代謝状態の監視が必要です。本問は国内国家試験の標準的な薬剤選択としてナファモスタットを答えるもので、クエン酸を血液浄化に使えないという意味ではありません。

選択肢の確認

選択肢1:非分画ヘパリン

正答ではありません。 一般的な回路抗凝固薬ですが全身抗凝固作用を示し、重症の活動性出血では出血悪化に注意が必要です。

選択肢2:低分子量ヘパリン

正答ではありません。 非分画ヘパリンより薬物動態は安定していますが全身抗凝固作用があり、本問の重症出血例の第一選択ではありません。

選択肢3:クエン酸ナトリウム

正答ではありません。 局所クエン酸塩は出血リスク例の回路抗凝固として実際に用いられますが、本問が求める国内の代表薬は超短時間作用のナファモスタットです。

選択肢4:ナファモスタットメシル酸塩

正答です。 半減期が極めて短く、作用を回路内中心にしやすいため、重症の出血性病変を伴う血液浄化で選ばれます。

選択肢5:アルガトロバン

正答ではありません。 直接トロンビン阻害薬で、HIT患者などに用います。全身抗凝固作用をもつため、本問の一般的な重症出血例の第一選択ではありません。

覚えるポイント

  • 重症出血+血液浄化では、超短半減期のナファモスタットが代表です。
  • 局所クエン酸塩も確立した方法で、Ca補充と代謝監視が必要です。
  • アルガトロバンはHIT、ヘパリン類は全身性出血リスクとの関係で整理します。

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