35AM79|第35回 臨床工学技士国家試験 過去問
腹膜透析患者の合併症はどれか。 a.血圧の急激な低下 b.スチール症候群 c.ソアサム症候群 d.カテーテル出口部感染 e.被囊性腹膜硬化症
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正解: 5
正答
5
公式正答は 5 です。正答内容は d、e です。
この問題のポイント
腹膜透析に固有・代表的な合併症として、腹膜透析カテーテルの出口部感染と、長期治療に関連する被囊性腹膜硬化症を選びます。血液透析用バスキュラーアクセスの合併症とは発生機序を分けます。
解説
各記述は、a急激な血圧低下:本問では×、bスチール症候群:×、cソアサム症候群:×、dカテーテル出口部感染:○、e被囊性腹膜硬化症:○です。PDは持続的・緩徐に除水するため、透析中の急激な血圧低下は間欠的HDより起こりにくい一方、過剰除水や脱水などによる低血圧まで起こらないわけではありません。
スチール症候群は動静脈アクセスへの血流盗取による末梢虚血、ソアサム症候群は動静脈アクセスに関連する手指側の静脈高血圧などの合併症です。PD患者が別にバスキュラーアクセスを持つ状況まで否定せず、本問ではPDそのものの代表的合併症ではないと判断します。
出口部感染はトンネル感染や腹膜炎へ進展し得ます。被囊性腹膜硬化症(EPS)は長期PD、反復・重症腹膜炎、高グルコース・グルコース分解産物への曝露などを背景に、腹膜の線維化・癒着と腸閉塞を来し得ます。「透析の回数が多いこと」だけを原因にはしません。
各肢の最終判定は、a:誤り、b:誤り、c:誤り、d:正しい、e:正しいです。
選択肢の確認
選択肢1:a、b
正答ではありません。 aはPDの緩徐な治療特性から代表的治療中合併症ではなく、bは動静脈バスキュラーアクセスに由来します。
選択肢2:a、e
正答ではありません。 eは正しいですが、aをPDの代表的な合併症として選ぶ組合せではありません。
選択肢3:b、c
正答ではありません。 いずれも主に血液透析用動静脈バスキュラーアクセスの血行動態に関連する合併症です。
選択肢4:c、d
正答ではありません。 dは正しい一方、cはPD カテーテルではなく動静脈アクセスに関連する病態です。
選択肢5:d、e
正答です。 カテーテル出口部感染とEPSは、感染面・長期腹膜障害面の代表的PD合併症です。
覚えるポイント
- PDの代表は出口部感染・腹膜炎とEPSです。
- スチールとソアサムは動静脈バスキュラーアクセスの合併症です。
- EPSは長期PDや反復腹膜炎など複数のリスクを背景に発症します。
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